「フルリモートはきつい?何が辛いと感じる?」
「メリットは?転職して後悔しないためにはどんな対策が重要?」
満員電車から解放され、好きな場所で働ける──そんな理想的に見えるフルリモート勤務。
でも実際には「フルリモートはきつい」と感じている人も少なくありません。
誰とも話さない孤独感や自己管理の難しさ、評価が見えにくい不安など、思わぬ落とし穴があるのも事実です。
そこで本記事では、フルリモートがきついと感じる理由から向いている人の特徴、在宅勤務でも無理なく働ける職種まで、実例とともにわかりやすく解説します。
転職活動を考えている方やすでに始めている方も、理想の働き方を実現するための参考になれば幸いです。
- フルリモートは孤独や自己管理の難しさから「きつい」と感じる人が多い
- 在宅でも成果を出しやすい職種を選べば働きやすさが大きく変わる
- 事前準備や自己分析をすることで後悔のない選択ができる
フルリモートは一見理想的ですが、実際は「きつい」と感じる要因も多く存在します。
ただし、自分に合った働き方を見極めて環境を整えれば、在宅でも無理なく成果を出すことは十分可能です。自分らしく働くために、事前の準備と理解がカギとなります。
【先に結論】フルリモートはきついのか?

結論からお伝えすると、フルリモートは「人によってはきつく感じることがある働き方」です。つまり、すべての人にとって大変というわけではありません。
実際、ある調査では在宅勤務者の約7割が「孤独感を感じたことがある」と答えています。
これは、毎日の何気ない会話やオフィスの雑談がなくなることで、知らず知らずのうちに心に負荷がかかってしまうからです。特に、相談したくてもチャットだと気を使ってしまい、ちょっとしたことを抱え込んでしまうケースも多く見られます。
一方で、同じく在宅勤務をしている人の約8割が「現在の働き方に満足している」というデータもあります(出典:テレワークに関する意識調査)。通勤時間がゼロになったことで時間と心に余裕が生まれたり、自分のペースで静かに仕事に集中できるようになったと感じている人も少なくありません。
このように、フルリモートが「きつい」と感じるかどうかは、働く人の性格や環境によって大きく変わってきます。人と関わることでエネルギーを得るタイプの人にとっては、在宅での仕事はストレスになりやすいでしょう。
一方で、静かな環境で黙々と作業したい人にとっては、オフィスよりも快適と感じられるかもしれません。
フルリモートを検討する際は、「向いているかどうか」を見極めることが大切です。メリットばかりに目を向けるのではなく、孤独感や評価の見えづらさといった現実的な側面にも目を向けることで、後悔の少ない選択につながります。
フルリモートはきついと感じる8つの理由(デメリット)

フルリモートの働き方は自由で魅力的に見えますが、実際には多くの人が「フルリモートはきつい」と感じる場面があります。
とくに、働く環境や人との関わり方が大きく変わることで、想像以上に負担を感じることも少なくありません。
ここでは、筆者自身の体験談を交えながら“フルリモートはきついと感じる8つの理由(デメリット)”を具体的に紹介し、どのような点が難しいのかを詳しく見ていきます。
フルリモートを検討中の方は、自分に合っているかを見極める参考にしてみてください。
【デメリット1】誰とも話さず孤独を感じやすく心が病む
フルリモートで働くと、まず大きくのしかかるのが「人とのつながりが薄くなること」です。
テレワークの頻度が高い層の中には、約3割が「孤立しているように思う」と答えた調査があり、思っている以上に心の負担が大きい働き方だとわかります(出典:テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査)。
毎日顔を合わせていた職場仲間との軽い雑談や、仕事の合間に交わす一言がなくなるだけで、空気が急に変わります。生活している家のなかで黙々と仕事を続けていると、誰にも気持ちを吐き出せず、気づけば孤独感が積み重なってしまいます(出典:テレワークによる孤立の問題と対策)。
こうした気持ちは「ちょっと寂しい」で済まないこともあります。孤独はストレスや睡眠の乱れにつながりやすく、不安や落ち込みが強まるケースも報告されています(出典:参考文献)。
とくに、一度も出社せずフルリモートのみで働いている人や、同僚と顔を合わせる機会がほとんどない環境の人は、疎外感が深まりやすい傾向があります。
職場での何気ない会話は、思ったより心の支えになっていたのだと、フルリモートに切り替えて初めて気づくことがあります。こうした背景から、フルリモートを選ぶ際は、孤独を感じやすい働き方である点を理解しておくことが大切です。
【デメリット2】チャット中心で相談しづらく誤解が生まれやすい
リモートワークを続けていると、「あれ、これってちゃんと伝わってる?」と不安になる場面が何度も出てきます。というのも、チャットでのやり取りが中心になると、相手の表情や声のトーンが見えません。
だから、どうしても言葉の行間が読みにくくなり、気づけば誤解が生まれていることもしばしばです。
実際、ある調査では、リモート環境で働く人の約半数が「テキストだけでは自分の意図がうまく伝わらない」と感じている調査結果が公表されました。ちょっとしたニュアンスのズレが、思った以上に大きなすれ違いにつながることもあるのです。
たとえば、「この作業、進めておいてください」と送ったつもりでも、相手には「急ぎではない」と受け取られてしまう──そんなズレ、経験ありませんか? 対面なら「この件、ちょっと急ぎでお願いしてもいいですか?」と笑顔で一言添えられたはずが、チャットだと無機質に見えてしまう。そこに温度差が生まれやすいのです。
また、voichat社の調査でも、「ちょっとした相談がしにくい」と答えた人は約47.6%。多くの人が、聞きたいことがあっても「今このタイミングで送っていいのか…」と悩んでしまっています。
その結果、聞くタイミングを逃してしまい、自分だけで抱え込んでしまう。そうして、仕事のモヤモヤがどんどん積み重なっていきます。
リモートワークは自由で快適ですが、その裏にある“伝わらなさ”のストレスは、想像以上に重たくのしかかります。だからこそ、「聞きやすい仕組み」や「気軽に話せる空気感」がない職場だと、孤立感や仕事のしづらさにつながりやすいのが現実です。
【デメリット3】上司からの評価や成果が見えづらく不安になる
フルリモートで働いていると、「ちゃんと評価されているのか分からない」と感じる場面が少なくありません。上司からの声かけもなければ、仕事の様子を見られているわけでもない。がんばっているつもりでも、それが伝わっているのかどうか不安になる──そんな声をよく耳にします。
実際、オフィス勤務とは違い、仕事の過程や取り組む姿勢が見えにくいのが在宅ワークの現実です。人事領域の調査でも、遠隔勤務者の約半数が「努力や姿勢を上司が把握しきれていない」と感じていると報告されています。
その背景には、“プロセスが見えにくいから結果だけで判断されやすい”という構造的な問題があります。たとえば、裏方で支える業務や、数値に出にくいサポート業務などは、とても重要なのに可視化しづらいものです。リモートでは「黙々とこなしている人」が目立ちにくく、「結果を出した人」ばかりが評価される傾向が強まります。
さらに、「今の取り組み方で大丈夫かな?」「何か間違っていないかな?」と感じても、その場で軽く確認することも難しい。リアルな職場なら「ちょっと今いいですか?」で済む会話も、オンラインだと躊躇してしまい、孤独感や迷いを抱えたまま作業を進めてしまうこともあります。
こうした働き方を選ぶなら、「評価の仕組みが自分に合っているか」「成果だけでなく努力や工夫も見てくれるか」といった視点で、会社の評価制度を事前にチェックしておくことが、後悔を避けるための鍵になります。
【デメリット4】自分で時間管理をする必要がありサボりやすい
フルリモートの働き方は、自分のペースで仕事ができるという魅力がある一方で、「気が緩みやすく、ついサボってしまう」という悩みを抱える人が少なくありません。実際、テレワークの経験者を対象にした調査では、約8割が「在宅勤務はサボりやすい」と答えています。
なぜそんなことが起きるのかというと、誰かに見られている環境ではないからです。職場なら、周囲の視線があるだけで自然と背筋が伸びたり、「ちゃんとやらなきゃ」と意識が働きます。
でも、自宅に一人きりだとその緊張感がなくなってしまいます。ついスマホをいじったり、SNSを眺めたりしているうちに、あっという間に時間が過ぎていた…そんな経験、あるのではないでしょうか。
しかも、プライベートと仕事の区切りがあいまいになりがちです。「洗濯物だけ干してから」とか「ちょっとお昼を作ってから」と家のことを優先してしまい、気づけば午後になっていた…という声もよく聞きます。
また、業務の進捗管理も自己責任になるため、「今日はここまで」と決めて動ける人でないと、ズルズルと予定が押してしまうことも。特にルーチンワークではない仕事や、締め切りに余裕がある業務ほど、時間管理の難しさが表れやすいです。
もちろん、フルリモートが合う人もいます。ただ、自己管理に苦手意識がある人は、「思ったより集中できない」「気がつくと怠けてしまう」と感じやすい働き方であることは間違いありません。
【デメリット5】逆に働きすぎて気づかないうちに残業が増える
フルリモートは「自由で楽そう」と思われがちですが、実はその自由さが裏目に出て、気づかないうちに働きすぎてしまうケースが少なくありません。とくに、仕事と私生活の境界があいまいになりやすく、気がつけば「え、もうこんな時間?」ということも多いのです。
たとえば、海外の研究結果では、自宅で働いている人たちは、オフィス勤務よりも1日あたり約48.5分長く働いていたというデータもあります(出典:参考文献)。日本国内でも、テレワークの普及に伴い「就業時間外の対応が増えた」「気が抜けない」と感じる人が多いようです。
その背景にあるのが、「通勤がない」という点。移動時間がないのは一見ラクに思えますが、実は“仕事のスイッチを入れる・切る”というリズムが崩れやすく、結果としてダラダラと仕事を続けてしまう要因になります。
また、同僚や上司の目が届きにくいため、自分の仕事量を客観的に把握してもらいづらく、「あれもこれも」とタスクを抱え込みやすい傾向も。Slackやチャットツールがあるとはいえ、就業後に連絡が来るとつい反応してしまう、という声も多く聞かれます。
結局、働き方の自由度が高いぶん、どこで手を止めるか、いつリセットするかを自分で決めなければなりません。「時間をかけたのに評価されない」と感じたり、「気が休まらない」と感じたりする原因にもなります。
フルリモートは向き不向きがある働き方です。「自己管理が得意」「働く時間を明確に線引きできる」という人にとっては理想的ですが、「つい頑張りすぎてしまう」というタイプの人は、オーバーワークにならない工夫が欠かせません。
【デメリット6】家の机や椅子が合わず肩こりや腰痛が出やすい
在宅での仕事は、自分のペースで動ける反面、体への負担を感じやすい環境にもなりがちです。特に気をつけたいのが、「椅子と机の相性」。これが合っていないと、肩や腰にじわじわとダメージが蓄積していきます。
実は、オフィスで使われている椅子や机って、何時間も座っていられるように工夫されているんですよね。でも、在宅ワークが始まってからというもの、食卓の椅子やリビングのソファでノートPCを開いている人、多いのではないでしょうか。
筆者自身もそうでした。柔らかいソファに座りながらの作業は、一見ラクそうに見えて、実は腰にとってはかなりの負担です。
調査データでもその傾向ははっきり出ています。ある在宅ワーカー向けの調査では、「自宅の椅子が原因で肩こりや腰痛を感じた」と答えた人が多数にのぼっており、特に座面や背もたれの角度、高さの調整ができない椅子を使っているケースで不調を訴える人が目立ちました(出典:自宅等でテレワークを行う際の作業環境の整備について)。
たとえば、背中を支えてくれる構造のない椅子で長時間作業をしていると、自然と前のめりになって猫背になりがち。そうなると背骨がゆがみ、血流も悪くなり、結果的に肩や首がガチガチに…(出典:腰痛予防対策)。
仕事に集中するためにも、身体が疲れにくい環境を整えることはとても大事です。リモートワークを続けるなら、ぜひ一度、自分の椅子と机が「長時間の作業に向いているか」を見直してみてください。
背もたれのフィット感、座面のクッション性、机の高さ──ほんの少しの違いが、体の快適さを大きく左右します。
【デメリット7】通勤がなく運動量が減り太りやすくなる
在宅ワークに切り替えてから、体重が増えた──そんな声、あなたの周りでも聞こえてきませんか?
実際のところ、これはよくある話です。通勤がなくなり、自宅にこもる生活になると、日常の中で自然と動いていた時間がごっそり減ります。駅までの徒歩、社内の移動、ランチのついでの散歩。こうした“ちょっとした運動”は、思っている以上に体にとって大きかったのです。
あるデータでは、在宅勤務に切り替わった人の1日の歩数がオフィス勤務に比べて平均29%も減少したとされています(出典:テレワーク・自宅待機による運動不足で生活習慣病のリスク)。動かない時間が増えると、当然カロリーの消費も落ちてしまう。そこに、自宅ならではの「冷蔵庫がすぐそこにある」という誘惑が加わるわけです。
ちょっとしたお菓子、飲み物、ついでの間食。それらが重なれば、気づかないうちに体重は右肩上がりです。
しかも在宅では、私服でいることが多いため、身体の変化にも気づきにくいという落とし穴もあります。スーツや制服と違って、ウエストがきつくなる感覚がない。だからこそ、「え?こんなに?」と、ふとしたタイミングで体重計に驚かされる人も多いのです。
「運動不足」や「太りやすさ」は、在宅勤務を続けるうえで意外と大きなストレスになります。だからこそ、あらかじめ日々の生活に軽いストレッチや散歩、簡単な運動を取り入れておくことが、心と体のバランスを保つ上で大切になってきます。
【デメリット8】家族や子どもの声が気になり仕事に集中しにくい
自宅で働く環境は一見快適に思えますが、家族や子どもの生活音が常に身近にあると、思った以上に集中力が削がれてしまいます。とくに、フルリモート勤務に慣れていない人ほど「集中できない」「頭が切り替わらない」と感じやすい傾向があります。
実際、あるアンケートでは「在宅勤務で困っていること」として、もっとも多く挙がったのが「家族がそばにいて集中しづらい」という声でした。静かなオフィスとは違い、家庭には日常の音があふれています。たとえば、子どもが遊ぶ声、テレビの音、ご飯の準備の物音、電話の会話──。これらが意図せず耳に入ってくるだけでも、仕事の手が止まってしまう人は少なくありません。
子育て中の家庭ではさらに深刻です。子どもが泣いたり、話しかけてきたり、学校から帰宅したりすれば、そのたびに中断を強いられます。「午前中に集中して終わらせようと思っていたタスクが、まったく進まなかった」そんな一日も少なくないのではないでしょうか。
しかも、こうした状況は会議中にも及びます。「音が入ったらどうしよう」とヒヤヒヤしながらミュートを繰り返すだけでも、精神的な疲れはじわじわ蓄積していきます。
「通勤がないから快適」と思って始めた在宅勤務が、いつの間にか“雑音との闘い”になっている──。そんな現実に直面している人も多いはずです。
フルリモートを検討する際には、自宅にどれだけ「仕事に集中できる空間」を確保できるか。これは決して小さな課題ではありません。ドア付きの個室があるか、家族に協力を頼める環境か、または仕事に集中できる時間帯を自分で見つけられるか。
これらを事前に見直しておくことが、後悔しない選択につながります。
ホントにきつい?フルリモートが働きやすいと感じるメリット

「フルリモートはきつい」という声がある一方で、実際に働いてみると快適さや自由さを感じる人も多くいます。
特に、時間や場所に縛られない柔軟な働き方は、ライフスタイルに合わせやすくメリットも豊富です。
ここでは、フルリモートが働きやすいと感じるメリットについて具体的に紹介します。
転職を考えている方、フルリモートで悩んでいる方は、自分に合う働き方を見つけるためのヒントにしてみてください。
【メリット1】通勤時間がゼロになり毎日の自由時間が大きく増える
フルリモートに切り替えると、まず実感しやすいのが「時間のゆとり」です。通勤がないだけで、生活のペースががらりと変わります。毎朝慌ただしく家を出たり、帰りの満員電車でぐったりしたり。そうした負担がまるごと消えるので、自由に使える時間が自然と大きくなります。
実際のデータを見ても、この傾向は明確です。リモートワークを経験した人のうち、6割以上(63.9%)が「通勤ストレスから解放された」と答えています。通勤時間はただの移動ではなく、気力や体力まで奪っていたことに気がつく人が多いことがうかがえますね(参考:Microsoftの調査情報)。
時間に余裕が生まれると、日常の過ごし方にも変化が出ます。朝の準備に追われることが減り、ゆっくり朝食をとれるようになったり、夜に家族と過ごす時間が増えたり。趣味や運動、資格の勉強にあてる人もいます。会社へ行く必要がなければ、そのぶん自分の生活を優先しやすくなるからです(参考:NTT東日本のテレワーク利用者調査)。
往復1時間以上かけていた人なら、その時間が丸ごと自分の手元に戻ってきます。少し早起きして落ち着いて一日を始めるのもよいですし、夕方に早めの夕食を作ったり、子どもの宿題を見てあげたりと、家庭との両立にも余裕が生まれます。
通勤がないというだけで生活が軽くなる──これは、フルリモートの中でも特に大きなメリットとして挙げられます。
【メリット2】満員電車や身支度のストレスから解放され心が楽になる
フルリモートの最大の魅力のひとつは、「あの通勤地獄から解放される」ことかもしれません。
毎朝、ぎゅうぎゅうの満員電車に揺られながら、つり革にしがみつき、知らない人のカバンに押され、ヘトヘトになって会社へ向かう──そんな日々がなくなるだけで、心は驚くほど軽くなります。
実際、在宅勤務を経験した人の約6割が「通勤によるストレスがなくなった」と答えた調査もあります。慌ただしく準備して出かける必要もなく、自宅から数歩で仕事に入れるというのは、想像以上に快適です。
しかも、通勤時間が丸ごとなくなることで、浮いた時間を朝のゆっくりしたコーヒータイムにあてたり、夜に子どもとゆっくり遊んだり、少し早めに夕食の支度をするなど、自分や家族のために使える時間がしっかり確保できるようになります。
「朝のラッシュを気にせず、天気が悪くても気楽に働けるようになった」「朝メイクに追われることがなくなって、余裕を持って一日が始められる」そんな声が実際の利用者から数多く挙がっています。
心がすり減っていた通勤のストレスがなくなるだけで、毎日の過ごし方そのものが変わる。フルリモートが“きつい”どころか、むしろ“働きやすい”と感じる理由のひとつが、ここにあるのではないでしょうか。
【メリット3】静かな環境で自分のペースで働けて仕事に集中しやすい
フルリモートで働く最大の利点の一つは、やはり“自分のリズムで静かに仕事に向き合える”ということだと感じます。
オフィスのように隣の会話が聞こえてきたり、次から次へと飛び込んでくる雑務に気を取られたりすることがありません。自宅という落ち着いた空間の中で、じっくり集中できる時間を確保しやすくなります。
テレワーク経験者の調査でも、約46%の人が「在宅のほうが効率がいい」と回答しています。理由として多かったのが「集中できる環境が整っているから」。実際、研究機関のデータでも、静かな空間で作業するとパフォーマンスが上がる傾向があることが示されています。余計な音や会話のない環境が、集中力を引き出してくれるのです。
たとえば、朝のうちにメールを片付けたら、昼過ぎまで資料作成や企画をじっくり練る時間にあてる──そんなふうに、邪魔の入らない数時間を確保できるのは在宅勤務ならではのメリットでしょう。ペースを乱されることなく、じっくり腰を据えて仕事に取り組めるのは、とても貴重なことです。
もちろん、静かな環境が必ずしも全員に合うわけではありません。ただ、「人に話しかけられると集中が途切れやすい」「細かい作業を続けたい」というタイプの方には、フルリモートはむしろ働きやすさを感じるスタイルではないでしょうか。
【メリット4】家事や育児と両立しやすく家族と過ごす時間を増やせる
フルリモートで働くと、仕事と家事や育児を同時にこなせるようになり、自然と家族と過ごす時間が増えていきます。とくに小さな子どもがいる家庭や、日々の家事に追われがちな人にとっては、この働き方が大きな助けになります。
最大の理由は、通勤という時間とエネルギーのかかる行動がなくなること。自宅で働ければ、出勤や退勤にかかる1~2時間がまるごと自分の手元に戻ってきます。その時間を、掃除や洗濯、食事の準備といった日常のタスクにあてられるのはもちろん、子どものお迎えや学校行事にも無理なく対応できます。
実際に、在宅勤務の経験者のなかには「保育園の送迎を夫婦で分担できるようになった」「昼休みに子どもと昼食を一緒にとれるようになった」といった声が多く、生活スタイルそのものが前向きに変わったと感じている人も少なくありません。
調査でも、在宅勤務を経験した人の多くが「家事や育児とのバランスがとりやすくなった」と回答しています。また、急な発熱や呼び出しにも自宅にいればすぐ対応できるため、「会社に頭を下げなくてもいい」気持ちの余裕も生まれます。
こうした日常のゆとりが積み重なると、家族の時間だけでなく、心のゆとりにもつながっていきます。子どものそばで仕事ができる安心感や、ちょっとした会話ができる穏やかさは、会社勤めではなかなか得られないものです。
【メリット5】交通費や外食代が減り家計の出費をおさえやすくなる
フルリモートの働き方にはさまざまなメリットがありますが、家計面での節約効果も見逃せません。特に「交通費」と「外食代」がグッと減るのは、多くの人が実感している大きな変化のひとつです。
たとえば、毎日電車通勤していた人なら、定期代だけで月に1万~2万円ほどかかっていたケースも少なくありません。それがフルリモートになれば、そもそも通勤がゼロ。ガソリン代や駐車場代を含めれば、もっと大きな金額になる場合もあります。
外食費も同様です。オフィス勤務中は、近くのカフェやコンビニでランチを済ませたり、ちょっとしたおやつや飲み物を買ったりと、積み重なると意外と大きな出費に。ところが、自宅で仕事をするようになると、冷蔵庫の残り物を活用したり、簡単な自炊で済ませたりすることが増え、食費が自然と抑えられます。
実際に、ある調査ではテレワークをしている人の多くが「交通費や外食代が減って家計が楽になった」と答えており、その中には月2~3万円の節約に成功したという声もありました。
こうした支出の見直しによって、浮いたお金を貯金にまわしたり、趣味や子どもの教育費に充てたりと、家庭全体のゆとりにもつながります。フルリモートは「きつい」と感じる面もあるかもしれませんが、日常のコストを抑えられるという視点では、暮らしにプラスをもたらす選択肢のひとつと言えるでしょう。
【メリット6】服装やメイクが自由になり朝の準備がぐっと楽になる
フルリモート勤務の大きな魅力のひとつは、出社に必要な服装やメイクの縛りから解放されることです。朝の準備が圧倒的にラクになり、そのぶん一日を余裕を持ってスタートできる人が増えています。
オフィス勤務では、身だしなみに気を配るのが当然とされ、服選びやメイクの手間に時間を取られる人も多いです。けれども、自宅で働ける環境であれば、きっちりとした服装やフルメイクは必要ありません。
実際、在宅勤務の実態を調査したマイナビニュースの記事では、「ジャージや部屋着で仕事をしている」という声が多数挙がっています。
特に朝の時間は、子どもの送り迎え、朝食の準備、自分の支度などでバタバタしがちです。そこに“メイクや服選び”が重なると、さらに時間もストレスも膨らみます。在宅勤務であれば、その支度が不要になるため、心にも時間にも余裕が生まれます。
事実、英国の研究機関IESも、テレワークにより通勤や外見への配慮が減ったことで、働く人の精神的な負担が軽減されたと指摘しています(出典:参考文献)。
「朝から化粧をしなくても誰にも気を遣わないで済む」「オンライン会議がなければ部屋着のまま気楽に始められる」など、在宅ならではの気楽さは、特に働く主婦や子育て世代にとっては大きな恩恵です。
フルリモートは決して「きつい」だけの働き方ではありません。服装やメイクの自由がもたらす朝のゆとりは、日々のストレスを減らし、自分のペースで気持ちよく仕事に向き合えるきっかけにもなります。
【メリット7】浮いた時間を趣味や勉強に使えて自分への投資がしやすい
「フルリモートってきついのでは?」という声もありますが、通勤がないことで1日に1~2時間の時間が生まれるのは事実です。その時間をどう使うかで、在宅勤務の価値は大きく変わります。
実際、マイナビの調査でも「通勤がなくなって時間の余裕ができた」と感じる人が多く、その分を趣味や資格の勉強にあてている人も少なくありません。たとえば、朝は少しゆっくり起きてストレッチをしたり、夜に語学学習アプリで英語を学んだりすることもできます。家にいながら自分磨きがしやすくなるのは、在宅ワークならではの恩恵です。
また、欧州の研究では「在宅勤務者の生産性が向上した背景に、生活のゆとりと自己投資の時間の増加がある」とも言われています(出典:参考文献)。
つまり、働く時間以外も充実させることで、仕事への集中力も自然と高まっていくという好循環が生まれているのです。
以前は「毎日通勤で疲れ果てて何もできなかった」という人でも、在宅になったことで「ようやく本を読む余裕ができた」「放置していた資格の勉強を再開できた」と話しています。
「時間がない」と思っていた暮らしの中に、静かに入り込むような自由時間。その時間をどう使うかは自分次第ですが、選択肢があるということは、何よりも大きな可能性です。
【メリット8】住む場所を選ばず地方や海外からでも働ける選択肢が広がる
フルリモートワークの魅力の一つは、今いる場所に縛られずに働ける点です。都市部に住んでいなくても、地方や海外でも、インターネット環境さえ整っていればどこでも働ける。これは、通勤が当たり前だった時代には考えられなかった、働き方の大きな変化です。
たとえば、東京の企業に勤めながら長野の山間部に住む人や、国内の仕事を抱えつつバンコクやバリに拠点を置いて生活している人もいます。
実際、2025年現在、リモートワークを導入する企業は増え続けており、求人サイトでも「勤務地不問」「フルリモートOK」という条件が日常的に見られるようになりました(コロナ前(2019年)比で約11.3倍に増加、参考:(出典:ビズリーチ))
地方移住を実現した人の中には「家賃が都心の半分以下」「通勤のストレスがゼロになった」「子育て環境が格段によくなった」と話す人も多くいます。こうした声が増えたことで、「暮らしやすい場所で、自分らしく働く」という新しい選択肢が、より現実的なものとして注目されています。
自分のライフスタイルに合わせて住む場所を選べる。フルリモートという働き方は、それを可能にしてくれる柔軟な選択肢です。どこにいても仕事ができるという自由は、単なる利便性にとどまらず、人生設計そのものに新しい可能性を与えてくれます。
きついと言われてもフルリモートの働き方が向いている人の特徴

「フルリモートはきつい」と感じる人がいる一方で、在宅勤務を快適に続けている人も少なくありません。
実際には、働き方の相性によって向き不向きが分かれるため、事前に自分の性格や仕事の進め方を見直すことが重要です。
ここでは、きついと言われてもフルリモートの働き方が向いている人の特徴を紹介します。
自分があてはまるか確認しながら読み進めてください。
【特徴1】自分で仕事の計画を立ててコツコツ進められる人
フルリモートが合うかどうかは、実は「仕事の組み立てが自分でできるかどうか」に大きく左右されます。
誰かの指示を待つのではなく、目の前のタスクをどう並べて、どんなペースで進めていくかを自分で決められるタイプの人は、在宅でも息が詰まりにくい働き方になります。
フルリモートでは、オフィスのように上司が横で進捗を確認してくれるわけではありません。段取りや時間配分は自分の裁量がほとんどで、「今日はここまで進める」「午後は集中作業に使う」といった日々の小さな判断が成果につながっていきます。
実際、WeWorkの情報でも「計画性や自立性がある人はテレワークとの相性が良い」と紹介されています。
例えば、週の初めにざっくりとスケジュールを作り、優先順位を決めて淡々と片づけていく習慣がある人は、環境に振り回されず安定して働けます。時間ではなく成果で判断される働き方を好む人も多く、ROWE(成果主義的な働き方)に関する海外の情報でも、こうした特性を持つ人がリモートで力を発揮しやすいとされています。
さらに、計画を立てる習慣が身についている人は、家庭の事情との両立もしやすくなります。子どもの送り迎えや家事で予定がずれても、タスクを細かく分けて立て直せば無理なく続けられます。
「自分で仕事をコツコツ進めるのが得意」──そんな人は、フルリモートのきつさを感じにくいどころか、むしろ相性の良さを実感しやすいタイプといえるでしょう。
【特徴2】一人の時間が好きで孤独をあまり苦にしない人
フルリモートで無理なく働ける人には共通点があります。その一つが、「一人の時間を心地よく感じられる人」であることです。
人と話さない時間が長くなるフルリモートは、誰かと常にコミュニケーションを取っていたいタイプにとっては、予想以上に精神的な負担になることがあります。
ですが、誰にも話しかけられず自分のペースで黙々と作業したいという人にとっては、この静かな時間こそが大きなメリットになります。実際、サイボウズやIndeedなど複数の調査・記事では「孤独に強く、自律的に働ける人はテレワークに向いている」といった見解が紹介されています。
たとえば、オフィスでは雑談や突発的な会話で集中が切れていた人が、リモートワークに切り替えてからは「朝から夜まで一気に集中できるようになった」と感じるケースもあります。
誰にも気を使わず、自分の思考やリズムに従って仕事を進められるというのは、静けさを好む人にとって何よりの環境です。
もちろん孤独を感じないことがすべてではありませんが、日中に一人でいることにストレスを感じないタイプであれば、「フルリモートはきつい」とされるポイントの一つを気にせず、快適に仕事に集中できる可能性が高まります。
自分の性格と向き合い、「ひとり時間が好きかどうか」を判断基準にすると、働き方選びがしやすくなります。
【特徴3】困ったときに自分から相談や質問ができる人
フルリモートに向いているのは、何か壁にぶつかったとき、自分からしっかり声をあげられる人です。誰かが気づいてくれるのを待つのではなく、「今ちょっと困っていて……」と自ら発信できるかどうかが、在宅勤務を快適に続けるカギになります。
実際、オフィスのように「ちょっといいですか?」と隣の席に声をかける感覚は、リモートではありません。だからこそ、自分からチャットやビデオ通話で相談する習慣がある人は、仕事の進行もスムーズになりやすいのです。
たとえば、リモートワーク専門のキャリアサイトでも、「自己開示できる人」が在宅勤務と相性が良いと紹介されています。逆に、わからないことを抱え込んでしまうタイプだと、精神的な負担が蓄積されやすいのも事実です。
具体的には、「〇〇の進め方について確認したい」「△△の資料が見当たりません」といった、シンプルな一言を早めに伝えるだけで、ミスや行き違いを防げるようになります。こうした積み重ねが信頼にもつながり、評価にも反映されやすくなります。
つまり、声を上げることに遠慮しない。わからないことは素直に尋ねる。そうした姿勢を持っている人こそ、「フルリモートはきつい」とは感じにくく、自分らしい働き方を実現できるはずです。
【特徴4】時間や締め切りを守る自己管理がしっかりできる人
フルリモートで活躍している人の多くに共通するのが、「時間とタスクを自分でコントロールできること」です。誰にも見られていない在宅環境では、つい気が緩みがちです。しかし、そんな環境でも納期を守り、日々の業務を淡々とこなせる人は、リモートワークに非常に向いています。
オフィスとは違い、在宅勤務では誰も進捗を細かく管理してくれません。始業時間を過ぎても注意されないし、終業後も仕事が続いてしまうこともあります。こうした中で求められるのは、まさに「自分で決めた時間を守る意識」です。
たとえば、毎朝決まった時間にPCを開き、やるべきことをタスク管理アプリで整理して取り組む。その習慣こそが、日々の仕事を積み重ねる力になります。
実際、海外では、自己管理ができるリモートワーカーほど「仕事の完了率が高く、残業も少ない」という調査結果も出ています(出典:参考文献)。また、日本国内でも、時間管理を意識して働いている人はリモートでも安定した成果を出しやすいと評価されています。
リモートワークを「自由で楽」ととらえるのではなく、「自己管理ができないと難しい働き方」と認識している人ほど、実際の働き方でギャップに苦しまない傾向があります。
つまり、「きつい」と感じる人と「快適」と感じる人の違いは、自己管理力に表れるのです。
【特徴5】細かく指示されなくても自分で判断して動ける人
フルリモートという働き方が向いているのは、上司から細かい指示がなくても、自分の頭で考えて仕事を進められる人です。言われたことだけを待つのではなく、「今やるべきことは何か」を自分で考え、行動できる人ほど、在宅ワークの自由さを強みに変えられます。
なぜこの力が必要かというと、オフィスのように「ちょっといい?」と気軽に相談できる距離感がないため、逐一指示を仰いでいたのでは手が止まってしまう場面が多いからです。
実際、厚労省の調査では、仕事中の「自律性(autonomy)」が高いリモートワーカーほど、仕事への満足度も高く、生産性も維持できる傾向があると報告されています(出典:テレワークの効果・効用)。
たとえば、午前中は集中して資料を仕上げて、午後からはチームのオンラインミーティングに備える、そんなふうに1日のスケジュールを自分で組み立てられる人は、在宅でも安定した成果を出しやすいです。さらに、柔軟な働き方ができることで、育児や介護といった家庭の事情ともうまくバランスを取りやすくなります。
逆に、逐一「次は何をすればいいですか?」と指示を求めてしまう人には、孤立感や不安がつきまとうかもしれません。自分で判断しながら進める力、それこそがフルリモートで「きつい」と感じずに働くための鍵になります。
フルリモート勤務への転職で後悔しないための事前対策5選

フルリモート勤務に憧れて転職を考える方が増えていますが、安易に決めると「思ったよりきつい」と後悔するケースもあります。
実際の働き方や環境は会社ごとに大きく異なり、自分に合わない職場を選ぶとストレスの原因になります。
そこで、フルリモート勤務への転職で後悔しないための事前対策5選を紹介します。
自分の性格や生活スタイル、働き方の価値観を見直すきっかけとして役立ててください。
【対策1】自分の性格や働き方がフルリモート向きか自己分析する
フルリモートへの転職を考えているなら、まずは自分の働き方や性格が「在宅勤務に合っているか」をじっくり見つめ直すことが大切です。なぜなら、オフィスのような監督や周囲の目がない環境では、どれだけ自律して動けるかが問われるからです。
実際に、リモートワークに向いている人の特徴として「黙々と作業に集中できる」「タスク管理ができる」「孤独に強い」などがよく挙げられています。リモートワーク専門求人サービスでも、こうした自己管理スキルやメンタル面の相性が大事だとされています。
たとえば、自分で毎日のスケジュールを立てて迷わず行動できるか、雑談がなくても気持ちが保てるか、育児や家事と両立できるか──。いくつかのシチュエーションを想像しながら自分自身に問いかけてみてください。
いきなり正社員で働き始めるのが不安な場合は、副業や短期の在宅案件で試す方法もあります。
こうした事前の確認は、「思っていたのと違った…」という後悔を防ぎ、フルリモートという選択肢を前向きな一歩に変えるために欠かせない準備です。焦らず、じっくり考えてみてください。
【対策2】求人票だけでなく実際の出社頻度や働き方を確認する
「フルリモートOK」と書かれた求人票に飛びついたものの、実際は「週1出社あり」や「チームで週3出勤が暗黙のルール」など、想像と違った働き方だった…という失敗談は珍しくありません。求人票の文言だけでは本当にフルリモートなのか判断がつかないため、事前の確認が欠かせません。
今の転職市場では、いったんフルリモートを導入した企業が“出社回帰”へ切り替えるケースが増えているのが現実です。総務省の調査(令和6年版 情報通信白書)によると、テレワーク導入企業のうち6割以上が「フルリモートから週数日の出社に移行」しており、働き方が変わりつつあります。
一方で、求人情報には過去の勤務条件がそのまま残っている場合もあり、実態とズレが生じやすくなっています。
応募時や面接時には、「現在の出社頻度は?」「フルリモートの人は実際にどのくらいいるか?」「リモートワークが続いている理由は何か?」といった具体的な質問を用意し、働き方の方針や今後の変化についても確認しておきましょう。
フルリモートの転職で後悔しないためには、「求人票にそう書いてあったから」ではなく、「実際の働き方を確認したから安心できた」という確信が必要です。丁寧な下調べが、理想の働き方につながります。
※転職エージェント
【対策3】フルリモート実績のある会社か口コミや評判を調べる
「フルリモートOK」と書いてあっても、それが実際どう運用されているかまでは求人票だけではわかりません。リモートワークを導入しているように見えて、いざ入社してみたら「週1~2日は出社が必要」なんてことも。制度と現場には、しばしばギャップがあります。
ここで大切になるのが、実際に働いていた人たちの声。口コミサイトや転職エージェントの評価をチェックすると、「在宅OKと聞いていたのに毎週本社に呼ばれる」といったリアルな体験談が見つかることもあります。
とくに近年は「出社回帰」が進んでおり、表向きのフルリモート制度が実質的に縮小されている会社も増えてきました。
例えば、NTTやKDDIなど大手企業ですらフルリモートから“ハイブリッド型”へ方針を変える動きが出ています。つまり「過去は在宅中心だったけれど今は違う」というケースも珍しくないのです。
だからこそ、会社のリモート実績や運用の柔軟性は必ず事前に調べておくべきポイント。面接では「現在のリモート頻度」や「チームでの働き方」を具体的に質問しましょう。納得できる答えが得られれば、「想像と違った」と後悔するリスクをぐっと減らせます。
フルリモートを本気で目指すなら、求人票の一行に安心せず、自分の足で“真実”を探す視点が大事です。
※転職エージェント
【対策4】在宅で集中できる机椅子ネット環境を事前に整えておく
在宅勤務を始める前に、必ずやっておきたいのが「集中できる作業環境づくり」です。
たとえば、座り心地の悪い椅子や高さの合わない机で仕事を続けると、すぐに腰や肩に負担がかかってしまい、思った以上に疲れやすくなります。結果として、「フルリモートって案外きついな…」と感じやすくなる原因にもなりかねません。
実際に、日本オフィス学会が発表したガイドラインでも、作業時の姿勢や家具の高さ・角度が体への影響に大きく関係していると示されています。また、照明やモニターの位置、インターネットの安定性も、仕事のしやすさを左右する大事なポイントです。
椅子は背もたれや腰当てのあるものを選ぶだけでも、長時間座ったときの疲れがかなり違います。机の高さは、肘が自然に90度になるくらいが理想。さらに、回線が不安定だと会議中に接続が切れてしまい、仕事が中断されてストレスのもとになってしまいます。
こうしたちょっとした工夫や準備を怠ると、あとから「自宅で働くのって意外と大変かも…」と後悔することになりかねません。
だからこそ、仕事を始める前に、自分が本当に集中できる空間をしっかり整えておくことが、フルリモートを快適に続けるうえで欠かせない準備といえます。
【対策5】いきなり転職せず副業や一部在宅勤務の案件で試してみる
フルリモートに興味があっても、いきなり働き方を大きく変えるより、副業や一部在宅の案件から試してみるほうが安心です。小さな一歩でも実際に経験してみると、自分がリモート環境に向いているかどうかが見えやすくなります。
実際、在宅勤務が広がった時期、通勤がなくなったことで自由に使える時間が増え、副業に挑戦する人が増えたという調査結果があります(Persol の調査より)。働く場所が変わると生活のリズムも微妙に変わるため、まずは負担の少ない形でリモートの空気をつかんでみるのが堅実です。
たとえば、今の仕事を続けながら、週に数時間だけ在宅ワークの副業を入れてみる方法があります。家で集中できるのか、日中の静けさは十分か、家族との距離感はどうか──こうした感覚はやってみないとわかりません。もし違和感があっても、生活を崩さずに軌道修正できます。
フルリモートという働き方は合う人には驚くほど快適ですが、向き不向きが分かれやすいのも事実です。慎重に試しながら、無理のない形で次の働き方を探していく流れが、自分を疲れさせない近道になります。
※フリーランスエンジニア
フルリモート勤務へ転職したい人におすすめの職種5選

フルリモートの働き方が気になる方の中には、「自分にはどんな仕事が向いているのか」と悩んでいる人も多いです。
特に「フルリモートはきつい」と言われる背景には、職種との相性も関係しています。
ここでは、自宅での作業でも成果が出しやすく、在宅環境に適したスキルが活かせる「フルリモート勤務へ転職したい人におすすめの職種5選」を紹介します。
自分に合う働き方を見つける参考にしてみてください。
【職種1】Webサイトやサービスを作るWeb開発エンジニア
フルリモートの働き方を考えているなら、Web開発エンジニアという職種は相性が良いと言われています。仕事の成果が数字ではなく「実際に動くサイト」として目に見えるため、在宅でも評価されやすいからです。
実際、リモートワーク向きの職種を調べると、Web制作やWebサービス開発が上位に挙がります。理由は単純で、作業のほとんどがPCで完結するからです。社内での立ち話が必要な仕事でもないので、通勤の必要性がほぼありません。
例えば、在宅でHTML/CSSやJavaScriptを使って画面を組み上げたり、サーバー側の処理を書いたりといった作業が中心になります。慣れてくると、自宅の静かな環境で淡々と作業できるため、自分のペースを大切にしたい人には働きやすい仕事です。
子育てや家事との両立もしやすく、成果物がそのまま実績になるので、やりがいにつながる点も特徴です。リモートで働きたい人にとって、Web開発エンジニアは無理のない形でスキルを伸ばせる職種といえます。
※マイナビIT
【職種2】サービスの裏側を作るバックエンドエンジニア
フルリモートで働きたいと考える人にとって、バックエンドエンジニアはかなり現実的な選択肢です。サーバー側の処理やデータベースの設計といった業務は、もともとパソコンとネット環境さえ整っていれば進められる仕事ばかりで、在宅との相性がとても良いからです。
実際に、バックエンド開発の求人には「完全在宅」「フルリモート可能」といった表記が多く、リモートワーク前提の働き方が広く受け入れられていることがわかります(参考:レバテックキャリア)。
たとえば、PHPやPython、Goなどを使ってAPIを作ったり、サービス全体の土台となるデータベースの構造を組み立てたりといった作業は、自宅で落ち着いて取り組んだ方が効率が上がりやすいものです。通勤で時間や体力を削られないため、生活のリズムが整いやすく、家事や子育てとの両立もしやすくなります。
何より、完成した機能や安定したシステムの動きとして成果がはっきり見えるので、手応えを感じやすい点も魅力です。こうした理由から、バックエンドエンジニアは在宅勤務を希望する人にとって働きやすい職種の一つといえます。
※レバテックキャリア
【職種3】画面の見た目を作るフロントエンドエンジニア
フルリモートでの働き方を考えているなら、フロントエンドエンジニアという職種は、非常に現実的でストレスの少ない選択肢です。なぜなら、Webサイトやサービスの見た目や操作感を設計するこの仕事は、在宅でも進めやすい構造だからです。
実際、求人情報を見てみると「フルリモートOK」や「在宅勤務可能」と明記されている案件が多くあります(※GREENの求人検索結果より確認可能)。通勤の必要がなく、チームとのやり取りもチャットやビデオ会議で完結できる環境が整っている企業も増えています。
たとえば、自宅のパソコンでHTMLやCSS、JavaScriptを使い、クライアントとやり取りしながらWebサイトの画面を仕上げていく仕事です。ユーザーが操作する部分をつくるため成果がわかりやすく、達成感を得やすいのも特長です。
このように、視覚的な成果物をコツコツと形にしていく作業が中心なので、集中しやすい自宅の環境と相性が良く、全国どこに住んでいてもスキルさえあれば仕事の幅が広がります。フルリモート勤務に不安がある人でも、第一歩としてチャレンジしやすい職種だと言えるでしょう。
※GREEN
【職種4】スマホ向けアプリを開発するモバイルエンジニア
スマホアプリの開発を仕事にするモバイルエンジニアは、フルリモートを考えている人にとってかなり相性のいい職種です。自宅で仕事が完結しやすく、在宅ワークと両立しやすい働き方だからです。
たとえば iOS や Android のアプリ制作は、PC とネット環境があれば作業が進みます。案件を探すと、在宅勤務やフルリモートを前提にした求人が多く、大手転職サイトでも該当件数がしっかり掲載されています。現場でのやり取りもオンライン中心なので、オフィスへ足を運ぶ必要はほとんどありません。
実際の仕事では、Swift や Kotlin、Flutter などを使ってアプリの設計や機能の追加を進めていきます。通勤がないぶん、家事や育児と時間をすり合わせやすく、家で落ち着いて取り組みたい人には働きやすい環境になります。完成したアプリが手元のスマホで動くと達成感も大きく、やりがいを感じやすい仕事です。
地方から挑戦しやすい点も魅力で、住む場所に縛られずにキャリアを積めます。フルリモートを目指すなら、候補に入れてみる価値がある職種と言えます。
※レバテックキャリア
【職種5】設計から実装まで担うフルスタックエンジニア
フルリモートで働きたいと考えるなら、フルスタックエンジニアという選択はとても現実的です。設計から実装、運用まで幅広く関われるこの仕事は、自宅でも仕事の完結がしやすく、在宅勤務と非常に相性が良いといえます。
実際、求人サイトを見ても「フルリモートOK」や「在宅勤務可」と明記された募集が多く見られます。たとえば、2025年時点の調査では、フルスタック職種のうち約6割がリモート勤務を前提とした働き方を提示しており、これは他職種と比較しても高めの割合です。企業側も一人で業務を広くカバーできる人材を重宝しており、出社せずともプロジェクトを進められる体制が整いつつあります。
たとえば、あるスタートアップ企業では、ReactとNode.jsを使って画面から裏側の処理までひと通り担当するフルスタックエンジニアが、完全在宅で週5日稼働しています。Slackでのやり取りやGitHub上のコードレビューを通じて進行管理をおこなっており、物理的な距離は全く問題になっていません。
つまり、自分のペースで集中して作業したい人や、地方に住みながら首都圏企業の仕事をしたい人にとって、フルスタックエンジニアという働き方は、フルリモートでも不自由なく力を発揮しやすい理想的な選択肢といえるでしょう。
※マイナビITかフルリモート
【Q&A】きついと言われてもフルリモート勤務に関するよくある質問

最後にきついと言われてもフルリモート勤務に関するよくある質問をまとめました。
フルリモートを検討している人が抱きやすい不安や実際の声に対して、客観的な視点から丁寧にお答えします。
【質問1】テレワークでサボってる人はどのくらいいますか?
テレワークで“サボり”が話題に上がることがありますが、実際には想像ほど大げさな状況ではありません。
アデコが行った調査では、テレワーク経験者の8割超が「ちょっとしたサボり(私用)経験あり」と答えています。ただ、その多くは軽い休憩や私用連絡のような、働く上で自然に起こりうる範囲に収まっているようです。
一方、スタンフォード大学の有名な研究では在宅勤務で生産性が13%ほど上がったと報告されています(出典:参考資料)。つまり、在宅=怠けるという図式は成り立たず、上手に働く人の方がむしろ多いと考えていいでしょう。
【質問2】フルリモートの転職は難しいですか?
フルリモートの求人は人気が高く、競争が激しくなりがちです。
求人数自体がピークから3割ほど減ったという調査がある一方、働く側の希望は在宅勤務へ大きく傾いています。全国から応募が集まるため、採用担当はスキルや実績をより厳しく見る傾向があります。
特にIT系の職種はまだチャンスが多いですが、未経験から挑戦する場合は覚悟が必要です。準備に時間をかけた人ほど結果につながりやすい働き方だと感じます。
【質問3】フルリモートはやめとけって本当ですか?
「やめておけ」という声も耳にしますが、一概には言えません。
野村総合研究所の調査では、テレワーク可能な人の約6割が平常時も在宅勤務を続けたいと答えています。その反面、孤独感やコミュニケーションの難しさに悩む声も別の調査やインタビューで多く見つかります。
実際、働く環境や性格で感じ方は大きく変わります。自分の得意・不得意と照らし合わせて考えると判断しやすくなります。
【質問4】フルリモートがきついと言われる知恵袋での意見は?
Yahoo!知恵袋をのぞいてみると、「フルリモートはきつい」という相談にさまざまな実体験が寄せられています。
多いのは孤独感や自己管理の難しさに関するコメントです。チャット中心になることで誤解が生まれやすくなったり、評価が見えにくく不安になったり、運動不足で体調を崩したという声もありました。
ただその一方で、通勤がなく体がラクになったという意見もあり、メリット・デメリットが人によってはっきり分かれています。似た部分に共感できる意見があれば、参考にしやすいはずです。
【質問5】フルリモート求人になかなか採用されないのはなぜ?
採用されにくい一番の理由は、希望する人に比べて求人が少ないためです。
日本生産性本部の「働く人の意識調査」では、テレワークの実施率が16%ほどで横ばい状態とされ、在宅勤務前提の職場はまだ限られています。
その一方で、理想の働き方としてオンライン勤務を望む人は8割にのぼります(出典:参考資料)。
この“希望者過多”の状況が、採用の狭き門につながっています。応募の際は、スキルや成果を見える形でまとめておくと目に留まりやすくなります。
【質問6】フルリモートに向いていない人の特徴は?
フルリモートに苦戦しやすいのは、自己管理に不安がある人や、対面でのやり取りに強く依存しているタイプです。
リモート適性を扱う記事でも、時間管理が苦手な人、自分から状況を伝えない人、文章コミュニケーションがストレスになる人は悩みが増えやすいと指摘されています。
加えて、自宅に集中しづらい環境しか用意できない場合も働きにくさにつながります。心当たりがある場合は、最初は週数日の在宅勤務から慣らしていく方法が向いています。
【質問7】フルリモート求人に危険な案件はありますか?
注意すべき求人もあります。
厚生労働省の情報によると、在宅ワークのトラブルとして「高額な教材や機材の先払いを求められる」「仕事内容が曖昧なまま契約を迫られる」「報酬が勧誘人数で決まる」といったケースが挙げられています(参考:トラブル例と対応策)。
フルリモートの求人でも似た手口が散見されるため、企業の基本情報や報酬の仕組みは必ずチェックした方が安心です。少しでも不自然さを感じたら、公的機関や口コミで追加の情報を調べると安全につながります。
まとめ:フルリモートはきついと感じる理由と向いている人の特徴
フルリモートはきついと感じる理由と向いている人の特徴をまとめてきました。
改めて、フルリモートはきついと感じる8つの理由(デメリット)をまとめると、
- 誰とも話さず孤独を感じやすく心が病む
- チャット中心で相談しづらく誤解が生まれやすい
- 上司からの評価や成果が見えづらく不安になる
- 自分で時間管理をする必要がありサボりやすい
- 逆に働きすぎて気づかないうちに残業が増える
- 家の机や椅子が合わず肩こりや腰痛が出やすい
- 通勤がなく運動量が減り太りやすくなる
- 家族や子どもの声が気になり仕事に集中しにくい
そして、フルリモートの働き方に関する5つの結論もまとめると、
- フルリモートは「きつい」と感じる要因に孤独感や運動不足、評価の不透明さがある
- 一方で通勤ストレスや身支度の負担がなく、自由度の高い働き方が実現できる
- 自己管理が得意で一人でも仕事を進められる人には向いている働き方である
- 事前準備や段階的な移行により、フルリモートへの転職での後悔は回避できる
- Web系エンジニア職は在宅勤務と相性が良く、フルリモートでの活躍が期待される
「フルリモートはきつい」と不安に感じる人は少なくありません。
ですが、働き方の特徴を理解し、自分に合った準備をすれば快適に働くことも可能です。
特にIT系職種では在宅でも成果を出しやすく、自分のペースで働きたい人に最適な選択肢です。










