「IT企業は客先常駐しかないってホント?客先常駐なしのIT企業に転職するには、何に気をつけて見分ければいい?」
この疑問・悩みに答えます。
本記事では、「客先常駐なしのIT企業・大手SIerに就職・転職したい方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。
- IT企業は客先常駐しかない結論とその理由
- 「客先常駐なし」のIT企業にみられる特徴と見分け方
- 客先常駐しかないIT企業を避けたい人におすすめの転職先
「できれば、客先常駐なしのIT企業に転職したい。」
このように感じる人も、少なくはありません。
結局のところ、IT企業には客先常駐しかないのかどうか?
その結論と「客先常駐なし」との見分け方や大手SIer・IT企業へ転職する方法をご紹介していきます。
結論、「客先常駐なし」のIT企業・SIerはあります。
ありますが、統計的に考えたら少ないと言わざるを得ないです。
なぜなら、客先常駐が多いのはIT業界特有の多重下請け構造にあるから。
下にいけばいくほど客先常駐が当たり前。
つまり、客先常駐を避けるなら上にいくか働き方を見直すほか方法はありません。
ではどうすれば、客先常駐なしのIT企業に就職できるのか?
最適な方法は、元請けのIT企業に転職すること。
もしくは、自社でサービスや開発を行う自社開発企業に転職するのが最適解です。
そして、転職するには「IT専門の転職エージェント」の力を借りましょう。
一人で転職活動を進めても「同じ轍を踏む」ことになります。
気になる企業が「客先常駐」なのか「そうでないのか」の、判別が難しいからです。
転職エージェントに聞けば一発で見分けられます。
かつ、希望の働き方・キャリアプランを伝えたら、ニーズに合った会社のみを紹介してくれます。
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【結論】IT企業は客先常駐しかない?
IT企業は客先常駐しかないのかどうか?
結論からいうと、「客先常駐なし」のIT企業は存在します。
なんですが、客先常駐のIT企業が多いのは事実。
「IT企業は客先常駐しかない」と感じてしまうほど、IT業界の特徴ともいえます。
IT企業における客先常駐の割合
では、IT企業における客先常駐の割合はどれくらいでしょうか?
結論からいうと、相当数にのぼります。
具体的には、IT企業のうち8割から9割にものぼるとされています。
実際、厚労省が公表する「働き方・休み方の改善に向けたアンケート調査」によると、客先常駐の割合は、IT企業全体の約9割を超えていると報告しています。
さらに、情報労連の「ITエンジニアの労働実態調査」においても、企業内の客先常駐者の割合は、『79.0%』もの企業が「客先常駐者がいる」と答えています。
上記の結果からもわかる通り、IT企業には客先常駐者を雇用している企業が非常に多いことがわかります。
必ずしも、入社すれば客先常駐の仕事をさせられるというわけではありません。
ですが、少なくとも客先常駐の業態を採用している職場がIT企業には多いということを、上記データは示していると言えます。
なぜIT企業は客先常駐しかないのか?
ここで気になるのが、なぜIT企業は客先常駐しかないのか?
IT企業が客先常駐しかない主たる原因は、 IT業務特有の多重下請け構造にあります。
なぜ、IT業界で多重下請け構造が起こるのか。
多重下請け構造となりやすい具体的な理由として、大きく分けて3つ考えられます。
- システム運用と保守サポートの必要性
- セキュリティと機密性の向上
- 円滑、かつ迅速なコミュニケーションの確保
理由をそれぞれ具体的に説明します。
- 顧客に提供するシステムは、依頼され独自に開発した専門性の高いシステムなので、カスタマイズや保守をする必要から顧客先に配置されるということ。
- 開発システムのセキュリティや機密性のために、開発企業以外の担当者による作業が難しいことから、開発者側の担当者を常駐させるということ。
- システム運用のためには綿密なコミュニケーションによる調整が必要、かつトラブルの際に迅速に対応できるよう常駐させるということ。
上記3つの理由から、客先常駐しかない企業は多いことがわかります。
つまり、専門性の高い独自に開発されたシステムをスムーズに運用するには、客席常駐することが効率的で都合の良いということ。
では、客先常駐以外の働き方をしたい人は、どうすればいいのか?
結論としては、「客先常駐なし」の企業や働き方に変える(転職する)ほか方法がない、と言えます。
ですが、「客先常駐なし」の企業は実際にあるのでしょうか?
最も気になる「客先常駐なし」のIT企業にみられる特徴について、次項で解説していきます。
「客先常駐なし」のIT企業にみられる特徴
ここまで、日本のIT企業の実態について解説してきました。
ですが、IT企業に客先常駐が多くても「客先常駐なし」のIT企業も事実存在します。
「できれば客先常駐がないIT企業に転職したい。」
このように考える、エンジニアの方も多いことでしょう。
では、どんなIT企業が客先常駐がない企業なのか?
具体的な「客先常駐なし」のIT企業にみられる特徴を詳しく解説していきます。
【特徴1】自社でサービスの開発・運営を行うIT企業
まず1つ目の特徴が「自社でサービスの開発・運営を行うIT企業」
主に客先常駐をする企業は、自社の開発製品がありません。
なので、自社でサービスの開発・運営を行うIT企業(自社開発企業)を選べば、客先常駐をさせられる心配はありません。
具体的な自社開発の種類と企業例を挙げると、以下の通りとなります。
自社開発企業 | 会社名 |
---|---|
Web系 | Yahoo!、LINE、楽天、ZOZO、サイバーエージェント |
ソフトウェアパッケージ開発 | トレンドマイクロ、オービック、サイボウズ、オラクル |
アプリ開発 | クラスメソッド、 bravesoft、クロス・コミュニケーション、テックファーム |
ゲーム開発 | ゲームフリーク、コントロールテクノロジー |
自社開発企業の多くは、大手企業が主。
ただゲーム開発やアプリ開発など、小規模から開発できるプロジェクトは、近年参入したばかりの比較的規模が小さい企業も多いです。
自社開発企業は、サービスの企画・立案から設計、開発・運用まで全て自社で行われます。
中には、その後のシステムメンテナンスまで行う企業もあるので、一貫した自社完結企業といえます。
たとえば、Yahoo!はインターネットサービスに関するシステムを、開発から運用まで一手に引き受けています。
また、多岐にわたるwebコンテンツの制作からファイナンス事業まで、幅広い分野の業務を自社で行い、提供しています。
つまり、自社開発企業への転職で客先常駐なしの働き方は手に入るということ。
自社開発企業には、幅広いジャンルの会社が数多く存在するため、一度探してみることをおすすめします。
【特徴2】プライムベンダーと呼ばれるSIer企業
次に2つ目の特徴が「プライムベンダーと呼ばれるSIer企業」
SIerとは、「システムインテグレーター」の略称。
顧客のニーズに沿ったシステム開発を請け負う企業のことを指します。
このSIerこそ多重下請け構造の象徴的存在。
2次請け、3次請け、4次請け…と下位に行けばいくほど客先常駐のIT企業になります。
そして、この構造の元請けを担うSIer企業が「プライムベンダー」と呼ばれています。
プライムベンダーは、顧客と直接やりとり・交渉を行います。
受注できれば開発の要件定義を行い、下請け企業へ業務をおろしマネジメント業務を行います。
また、元請け企業だけでなく、元請け案件のこともプライム案件と呼び、下請けの案件と区別させて呼ぶことがあります。
ですので、プライムベンダーほど上流工程を担えるということ。
それすなわち、プライム案件の場合、客先常駐する必要が基本的にはないということです。
プライム案件の多いSIer企業がこちらになります。
会社名 | |
---|---|
SIer | NTTデータ、富士通、NEC、日立製作所、野村総合研究所、日本IBM、ヒューレット・パッカード |
ただし、すべてのプライムベンダーで客先常駐がない、というわけではありません。
実際、プライムベンダーのNTTデータは、自社内の開発環境は整っていますが、Q&Aにある通りプロジェクトによっては客先常駐があります。
「どのSIer企業がプライムベンダーなのか分かりづらい…」
このように会社選びで迷ったときに、転職エージェントに一度相談してみることをおすすめします。
個人で探すより、業界に精通するプロに聞いた方が確実かつ早いです。
エンジニアとしての市場価値や転職後の年収アップ率も聞けるので、今後のキャリア形成にも便利。
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いずれもIT業界専門の転職エージェントですが、特におすすめは「レバテックキャリア」です。
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以上のように、自社開発を行うプライムベンダーの企業も、客先常駐なしのIT企業にみられる特徴のひとつだと言えます。
【特徴3】独立系ではなくユーザー系のSIer企業
そして3つ目の特徴が「独立系ではなくユーザー系のSIer企業」
独立系のSIer企業とは、親会社をグループに持たず案件を請け負う企業のこと。
独立系は、上流工程だけでなく、下流工程以降を受注することも多いので、客先常駐が多いといえます。
一方、ユーザー系のSIer企業とは、企業のシステム部門として独立してできた会社のこと。
親会社との関係が深い企業が多くて、親会社やグループ企業向けに開発を行うSIer企業を言います。
ユーザー系のSIer企業の中には、IT企業だけでなく、通信、金融、商社などのシステム系列企業のようなものも含まれます。
また、親会社が存在することが多く、親会社やグループ企業から受注されるシステム開発を手がけます。
主な業務として、親会社からの案件の企画や要件定義、基本設計や提案といった上流工程を行うため、常駐が少ないと言われています。
ユーザー系のSIer企業には、どういった企業があるのか?代表例を示します。
業界別|ユーザー系のSIer企業 | 親会社 | SIer企業 |
---|---|---|
通信 | NTT ソフトバンク |
NTTデータ SBテクノロジー |
商社 |
伊藤忠商事 住友商事 |
伊藤忠テクノソリューションズ SCSK |
金融 | 三井住友フィナンシャルグループ | 日本総合研究所(JRI) |
製造 | トヨタグループ | トヨタシステムズ |
コンサルティング | 野村ホールディングス | 野村総合研究所(NRI) |
なので、ユーザー系のSIer企業を探してみるのも、客先常駐のない企業に就くには良いのではないでしょうか。
客先常駐が多いIT企業・SESとの見分け方3選
「客先常駐なし」のIT企業も存在する一方で、見分ける方法はあるのでしょうか。
転職活動を行う中で、客先常駐が多い企業と見分けられると嬉しいのが本音。
ここでは、客先常駐が多いIT企業・SESとの見分け方3選をご紹介します!
【見分け方1】取引先に同業者が多い会社
まず1つ目の見分け方が「取引先に同業者が多い会社」
取引先に同業者が多い場合、客先常駐が多いIT企業である可能性が高いです。
というのも、プライムベンダーが請け負ったプロジェクトを、子会社やグループ会社などに協力・提携という形で請け負っている場合が多いからです。
プロジェクトに協力や提携で参画する企業は、多重下請け構造の中に組み込まれており、 通常、クライアント側に常駐する形態になります。
なので、客先常駐を主とする企業を見分ける方法は、取引先に同業者が多く含まれているかどうかが、判断材料のひとつとなります。
ですが、取引先が同業者であるかどうか?
判別できないと、結局客先常駐が多いIT企業に就くことになりかねません。
ひとつ見分ける方法としては「会社名」
取引先の記載に「ソリューション」や「エンジニアリング」等の文字列が並んでいる企業は要注意です。
とはいえ、取引先に同業者が多いからといって、必ずしも客先常駐の多い企業だと限りません。
下請けの企業であっても、一次下請けとして顧客と直接取引をしているIT企業も少なからずあります。
なので、単に同業者の多さによって、客先常駐かどうかを判断するのではなく、その他の見分け方を踏まえた上で、総合的に判断したほうがよいでしょう。
【見分け方2】勤務地や勤務時間が曖昧な会社
次に2つ目の見分け方が「勤務地や勤務時間が曖昧な会社」
求人欄に記載されている「勤務地」や「勤務時間」
これらの情報も、客先常駐かどうか見分ける判断材料になります。
たとえば、以下のような曖昧な書き方を求人で見かけたら要注意です。
- 東京23区内
- 首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)
- 東京23区、および横浜・川崎近郊
- 本社または東京都内
- 客先に準ずる
- プロジェクト先により異なる
- プロジェクトによる
客先常駐の場合、勤務先はクライアントによって変わります。
つまり、場所や時間を特定しない書き方をしている場合、客先常駐の企業である可能性が高いということ。
勤務場所について言えば、もし客先常駐がなれけば、勤務地は募集している会社の本拠地を記載していてもいいはずです。
ところが、本拠地を記載せず、「東京23区内」や「東京都内」と曖昧に記載されているのは、勤務場所がクライアント先になる可能性が高いということです。
また、勤務時間についても、クライアント先の企業の就業時間は、必ずしも募集会社の就業時間と一致するわけではないので、あえて曖昧な書き方をしていると言えます。
なので、この2つの点に注意して、企業情報をチェックすると、客先常駐を行う企業であるかどうかが比較的分かりやすいでしょう。
【見分け方3】月に1回程度の「帰社日」を設けている会社
そして3つ目の見分け方が「月に1回程度の「帰社日」を設けている会社」
帰社日とは、自社に出勤する日のことをいいます。
客先常駐を主とする企業は、月に1回の帰社日を設けているところが多いです。
なぜなら、客先常駐者はクライアント側の企業で働きそのまま帰宅するため、帰社日を設けない限り自社に出勤することはないからです。
その他に帰社日を設ける理由としては、以下のような事柄が挙げられます。
- 自社の帰属意識を高める
- 自社の従業員と交流する
- 勤務先に関する報告や意見交換
- 親睦のためのイベントを開催
客先常駐の働き方は、クライアント側の会社で長期間勤務が当たり前。
自社に出勤しない日が続けば、自分がどの会社に所属している人間なのか?意識の低下が起きえます。
なので、帰社日を設けることで、帰属意識を高めるだけでなく、親睦を深めて、すぐに辞めてしまわないようにとの配慮がなされてるとも言えます。
また、求人募集をする会社紹介写真にも気をつけましょう。
仕事現場の写真がなく、イベントの様子や飲み会、社員旅行などの写真ばかり紹介されている会社も注意が必要です。
そのような場合は、自社ではなく顧客の企業に常駐していて、仕事現場の写真が異なるので、掲載していない可能性が高いです。
以上のことから、帰社日を定期的に設けている、しかもその帰社日に行われたイベントの写真が掲載されていることが多ければ、客先常駐の可能性は高いです。
企業の募集要項には、見落としがちな、怪しい求人がいくつか潜んでいます。
それらの見分け方に、ひとつだけでなく複数該当する企業は、客先常駐の企業だと見なして構わないです。
「客先常駐なし」のIT企業・大手SIerに転職する方法
ここまで、IT企業の客先常駐に関する情報をまとめてきました。
「日本のIT企業は客先常駐が多いこと、客先常駐なしのIT企業の特徴も分かった!でも、どうすれば志望するIT企業に転職できる?」
悩みが晴れても、肝心な転職ができないと本末転倒。
どうすれば、「客先常駐なし」のIT企業・大手SIerに転職できるのか?
結論からいうと、IT業界専門の転職エージェントに頼ることです。
転職エージェントは、IT企業の人事と太いパイプを持っています。
さらに、非常に多くの求人情報を保有しており、あなたの理想に合った会社を紹介してくれます。
正直、働きながら転職活動を行い、客先常駐なしの求人を探し当てるのは至難の業。
ですので、転職エージェントをフル活用する方法が、志望するIT企業に転職する最短ルートです。
ここでは、「客先常駐なし」のIT企業・大手SIerに転職する方法をご紹介します。
【方法1】マイナビIT AGENT
「マイナビIT AGENT」は、IT・Webエンジニア向けの転職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、年収アップや転職後の定着率向上をサポートします。応募書類の添削や模擬面接などの徹底した対策が特徴で、すべてのサービスが無料で利用できます。
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- IT業界出身のキャリアコンサルタントがニーズにマッチした転職を提案
- IT、Web業界経験者
- 首都圏・関西圏・東海圏在住の方
- 幅広い求人の中から自分にあった会社を選びたい方
【方法2】レバテックキャリア
「レバテックキャリア」は、IT・WEB業界のエンジニア向けの転職支援サービスです。業界に精通したキャリアアドバイザーが、個別のキャリアプランニングや求人紹介を行い、内定後もフォローアップを提供します。最新の市場情報やトレンドを活用したサポートが特徴で、技術職のニーズに対応した求人情報が豊富です。
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- IT/Web系エンジニアの経験者
- 転職で年収アップ・キャリアアップを実現したい方
- 関東・関西・東海・九州(福岡)で転職を考えている方
【方法3】ギークリー
「ギークリー」は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、個々のニーズに応じた求人紹介やキャリアサポートを提供し、非公開求人も多数取り扱っています。面接対策や書類添削、入社後のフォローアップまで一貫したサポートが特徴です。
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- 大手を中心に非公開求人数かつギークリー独占の求人も豊富!
- 転職希望者のスキルや経験をもとに、多角的に分析してマッチング
- IT・Web・ゲーム業界経験者
- 一都三県での勤務を希望している方
客先常駐しかないIT企業を避けたい人におすすめの転職先
「転職する方法は分かったけど、どんな転職先がおすすめ?企業や業態が多すぎて選びきれない・・・」
このように悩むエンジニアに!客先常駐しかないIT企業を避けたい人におすすめの転職先を紹介します!
【おすすめ1】自社開発企業(Web系企業)に転職する
自社開発企業は、客先常駐のない企業が多いです。
なぜなら、システム開発の工程を上流から下流まで一貫して自社で行うから。
自社開発とは、自社内で開発することと、自社製品を開発する、2種類の解釈があります。
ですが、基本的に客先常駐がないのは、自社製品を開発する企業のことを指します。
自社の製品を開発する企業は、工程も自社内で完結しており、従って客先常駐はありません。
特に一番のメリットは、開発を企画段階から手掛けられることです。
工程の中でも、上位にある工程は、やりがいがあり、仕事の自由度も高いです。
また、自社の人間と綿密にコミュニケーションをとれるので、開発もスムーズに進むことが多いです。
チームで手掛けた製品がヒットすれば、評価される可能性も高いでしょう。
ただ、自社開発企業で、企画段階まで携わるためには、高いITスキルを要求されます。
つまり、もともとスキルがある場合ならともかく、いきなり未経験者が入って、携われるような仕事ではないということ。
なので、最初は、下流工程から仕事を学び、徐々にスキルアップしていく流れになると予想されます。
下流工程でも、自社開発企業であれば、客先常駐と異なり、比較的自由度の高い仕事ができると言えます。
未経験者を募集している自社開発企業は、客先常駐のある企業よりも少ないかもしれませんが、全くないわけではありません。
なので、地道に自社開発企業の求人を探してみて、自社開発企業からキャリアアップを図る道を模索するのも、ひとつの手だと言えます。
どうしても自分で探すのは難しい。
働いているので、会社を探している余裕はない!という方は、転職エージェントを活用することを強くおすすめします。
転職エージェントに希望を伝えれば、あなたのニーズに合った会社を紹介してくれます。
以下おすすめの転職エージェントは、無理な紹介やしつこい電話もありません。
登録・利用も完全無料なので、転職を考えている方、将来的に働き方を見直したい方は、利用しないとむしろ損です。
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【おすすめ2】受託開発企業(大手SIer)に転職する
受託開発企業に転職するのも、客先常駐を避けたい人にはおすすめです。
なぜなら、受託開発も、基本的には自社で業務を行うことが主となるからです。
受託開発企業とは、他の企業やクライアントから受けたプロジェクトや開発作業を請け負う企業を言います。
制作物には、ソフトウェア開発、ウェブ開発、モバイルアプリ開発、デザイン、システム統合など、実にさまざまなIT関連のサービスがあります。
受託開発企業のメリットは、多様な技術を学ぶことができる点。
たとえば、自社開発企業は、同じ技術・同じ言語を用いて業務を行うことが多いため、ひとつのスキルに対する熟練度は増しますが、幅広い技術は身に付きません。
一方、受託開発企業は、複数のクライアントから案件を受注するため、その都度、使用する言語や技術は異なり、スキルアップにはとても役立ちます。
また、自社開発企業と違って、複数の企業と関わることで、多様な人脈を築くことができる点も、大きなメリットです。
エンジニアのキャリアアップには、人脈がとても大事なものとなります。
再度転職する時や、フリーランスとして働くことになった場合でも、人脈があれば、仕事を紹介してもらえたりします。
デメリットは、自社開発と異なり、製品がヒットした時に、見返りや評価は少ないと言えます。
ですが、見返りや評価以上のメリットもあるので、受託開発企業に転職することもおすすめできる方法です。
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【おすすめ3】企業の社内SEとして転職する
企業の社内SEとして働くのも、客先常駐を避けたい人にはおすすめです。
社内SEは、自分が所属する企業が職場となり、クライアント先に出向く必要はありません。
客先常駐は、クライアント先で働くことになりますから、あまり親しくない人とコミュニケーションをとったりしなければいけません。
ですが、社内SEの場合は、気心の知れた自社の社員と仕事をすることができます。
ただし、社内SEにもコミュニケーション能力は必要です。
なぜなら、自社の社員に対してシステムについての説明能力を問われる場面があるから。
たとえば、社内のシステム導入の際、ユーザー社員からのヒアリング等の要件定義を行う必要があり、また、PCまわりの相談を受けることもあります。
なので、ITを知らない人でもわかりやすく伝えられるような、コミュニケーション能力は必要だと言えます。
また、社内SEは既存のシステムを使って開発する場合が多いので、最新の技術や流行りの開発環境に触れる機会は少ないでしょう。
従って、ひとつのシステムや言語について、じっくりと深く学んでいきたいという人に向いています。
さらに言うと、自社がIT企業ではない場合は、IT以外の知識も必要になってきます。
幅広い知識を得られるという点では、社内SEは非常にやりがいも多い職業だと言えますね。
そんな、社内SEへの転職を希望する方は、転職エージェント「マイナビIT AGENT」を利用するのが最もおすすめです。
国内最大級の転職支援実績を持つマイナビ運営のサービス。
全国の大手上場企業から人気ベンチャーまで幅広い求人の紹介が可能です。
【おすすめ4】フリーランスエンジニアに転身する
フリーランスエンジニアも、客先常駐を避けるという点では、非常に有効です。
フリーランスエンジニアでも、常駐型と在宅型があります。
在宅型であれば、勤務場所に縛られずに開発業務に取り組めるので、おすすめです。
在宅型は、請負契約が主であり、勤務時間にではなく、その成果物に対して報酬が支払われます。
なので、勤務時間に縛られることなく、自由に仕事の出来る点がメリットとなります。
また、実力があれば、高額の案件を手に入れることもできるので、自分の頑張りに対する成果が目に見えやすい点も魅力ですね。
では、フリーランスエンジニアになるにはどうすればいいのか?
いくつか方法はありますが、基本的には以下3つのうちいずれかで転身できます。
- IT業種のエンジニア経験者が独立する
- 独学でIT知識・スキルを身につけて転身する
- プログラミングスクールで基本的な知識を身につける
いずれにしても、フリーランスエンジニアとして、仕事を安定的に受注するには、高いスキルと人脈が必要になります。
そのため、いきなりゼロからフリーランスとしてやっていくことは、リスクが高く、報酬も見込めないでしょう。
ただし、地道に実績を積み、長い時間をかけて、人脈やスキルを磨くことを惜しまなければ、フリーランスエンジニアになることは、決して不可能ではありません。
自分の興味とエンジニアとしての目標が合致するのであれば、挑戦してみる価値は十分にあると言えます。
従って、客先常駐をどうしても避けたい人が選ぶ手段として、フリーランスエンジニアの道も選択肢に入ると言えるでしょう。
フリーランスエンジニアとして案件獲得するためには、エージェント登録が必要です。
今ではフリーランスエンジニア向けのエージェントサービスも多くリリースされています。
その中でも、特におすすめで、案件数が多く、福利厚生も充実したサービスを厳選して3つご紹介します。
✅無料でフリーランスエンジニア専門エージェントサービスおすすめ3選
- 安心保障と豊富な案件紹介が強み『Midworks』|仕事が途切れても60%まで報酬保証する給与保障制度あり!常時案件数3000件以上、手厚い保障内容で正社員並みの安心感が得られるエージェントサービスです。
- 業界トップクラスの高単価報酬『レバテックフリーランス』|業界最大級の案件保有!12職種・44言語に対応かつIT職種ごとに専門アドバイザーが在籍し、ニーズに合った参画先を選べるエージェントサービスです。
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【Q&A】客先常駐しかないと言われるIT企業に関するよくある質問
最後に客先常駐しかないと言われるIT企業に関するよくある質問をまとめます。
【質問1】客先常駐なしのIT企業に未経験でも転職できる?
「客先常駐なしのIT企業に未経験でも転職できる?」
結論からいうと、未経験での転職は難しいと言わざるを得ません。
というのも、IT企業に未経験で転職すること自体難しいです。
なおかつ、IT企業は実力主義の傾向が強く、即戦力を求めているからなんです。
客先常駐の方が、システム開発の中でも下流工程の業務にあたるので、未経験でも参入しやすい傾向にあります。
一方、客先常駐なしの企業の業務は上流工程を手掛けます。
一定の実務経験と開発スキルがなければ、これら企業にとってもメリットはありません。
なので、客先常駐なしのIT企業に未経験でも転職するのは、厳しいと言えます。
それでも未経験から客先常駐なしのIT企業に転職したい方は、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。
プログラミングスクールなら転職・就職支援も受けられます。
ITスキルも習得でき、その後のキャリア支援もサポートがあるため、未経験でも挑戦できる環境が揃っています。
まずは、無料のカウンセリングだけ受けることもできます。
スクールにもそれぞれ強み・特徴があるため、カウンセリングを受けてみて、必要性を感じた方のみ受講するのがいいでしょう。
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【質問2】客先常駐なしのIT企業に新卒から就職できる?
「客先常駐なしのIT企業に新卒から就職できる?」
新卒であれば、客先常駐なしでも新規募集をしている企業はあります。
なので、就職できる可能性は大いにあります。
がただし、新規募集も、畑違いの大学よりも、企業にとって利益となる人材を手に入れようとするため、なにか「強み」となるようなものがないと、採用は厳しいでしょう。
たとえば、自社開発企業の採用ページをみると、学生自身プログラミングを学んでいたり、工業系の専門学校に通っていた人が、採用されています。
なので、新卒で就職できる可能性はあります。
ありますが、誰でも受かるとは限らないので注意は必要、かつ就活対策も必須です。
興味があれば、挑戦してみる価値はあるのではないでしょうか。
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【質問3】独立系SIerは客先常駐しかないってホント?
「独立系SIerは客先常駐しかないってホント?」
独立系SIerが客先常駐が多いのは、事実です。
独立系SIer企業は、親会社を持ちません。
そのため、下流工程を下請けで受注する企業も多く、未経験でも行える客先常駐の人材が必要になります。
ですが、独立系SIerの具体的な業務は、顧客への提案から要件定義や設計、開発、運用・保守まで、全般的な工程を行うので、客先常駐しかないわけではありません。
ただし、客先常駐も行っている企業がほとんどだと見てよいでしょう。
【質問4】客先常駐は楽しい?就くメリットは何がある?
「客先常駐は楽しい?就くメリットは何がある?」
客先常駐の一番のメリットは、自社企業だけではない、さまざまな業態の経験を積めることです。
多くの経験を積めば、自身のキャリアアップにもつながるため、決して無駄にはならないでしょう。
また、客先常駐は比較的残業が少なのも、メリットと言えます。
クライアント側の勤務時間に従い、なおかつ決まった時間内で仕事することが多いため、残業は少なる傾向にあります。
なので、気持ちに余裕が生まれますし、その分楽しいと思えることが多いかもしれませんね。
【質問5】ITで客先常駐はやめとけってホント?その理由は?
「ITで客先常駐はやめとけってホント?その理由は?」
理由は以下の通りです。
- 新卒だとメリットがないからやめとけ?
- 出世できないからやめとけ?
- 上流工程の仕事ができないからやめとけ?
- 常駐先で見下されるからやめとけ?
- 人間関係の構築が難しいからやめとけ?
- 帰属意識が低下するからやめとけ?
詳しくはこちらの記事もあわせてご覧ください。
【質問6】「IT業界は客先常駐しかない」に対する知恵袋の意見は?
「「IT業界は客先常駐しかない」に対する知恵袋の意見は?」
IT業界には客先常駐以外の働き方も存在します。
Yahoo!知恵袋では、「IT企業の新人は、このような壁にぶつかるのが普通なのでしょうか」という質問がありました。回答者は「不慣れな新人を一人で客先に常駐なんて全く信用できない会社ですね」と述べています。この意見から、IT企業の中には新人を適切にサポートしない企業も存在することがわかります。そのため、IT業界全体が客先常駐のみで成り立っているわけではなく、自社開発や社内SEなど、さまざまな働き方があることを理解することが重要です。
まとめ:IT企業は客先常駐しかないのか結論と客先常駐なしとの見分け方
IT企業は客先常駐しかないのか結論と客先常駐なしとの見分け方をまとめてきました。
- 自社でサービスの開発・運営を行うIT企業
- プライムベンダーと呼ばれるSIer企業
- 独立系ではなくユーザー系のSier企業
- 取引先に同業者が多い
- 勤務地や勤務時間が曖昧
- 月に1回程度の「帰社日」を設けている
IT企業は客先常駐しかないのかの結論として、客先常駐のない企業が存在することがわかりました。
主に、自社で開発をしている企業が、客先常駐のない企業である可能性が高いです。
理由としては、自社開発は、システム開発の工程が自社で完結しているため、クライアント先に出向く必要がないからです。
なので、客先常駐のない企業に転職したい人は、自社開発企業の求人募集を探してみることをおすすめします。
そして転職するには、IT専門の転職エージェントの力を借りましょう。
転職エージェントに聞けば一発で見分けられます。
かつ、希望の働き方・キャリアプランを伝えたら、ニーズに合った会社のみを紹介してくれます。
効率よく進めるにも、転職エージェントの活用は必須です。
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