「ホワイトなSES・客先常駐を見分けるポイントは?簡単に見つかる方法なんてある?」
こんな疑問、悩みに答えます。
本記事では「SES・客先常駐のうちホワイトなIT企業に転職したいITエンジニア」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。
- SES・客先常駐のうちホワイト企業の見分け方
- ホワイトなSES・客先常駐の見分け方に失敗するとどうなる?
- 転職活動でホワイトなSES・客先常駐が簡単に見つかる方法
誰も、ブラック色の強いSES・客先常駐のエンジニアに就きたくはありません。
ではどうすれば、SESの中でもホワイト企業を見分けられるのか?
SESに限らず、ホワイトなIT企業に出会えれば、転職したいのが本音です。
ホワイトなSES・客先常駐の見分け方と理想の会社や職場環境を簡単に見つかる方法を詳しく解説していきます。
- 給料が良く報酬・ボーナスが充実している
- 社員のスキル・能力開発を推進している
- 明確な人事評価制度が整っている
- エンジニアの定着率が高い
- ワークライフバランスを実現できる
- 会社の経営状況・財務基盤が安定している
- 口コミサイトでの企業に対する評判が良い
- 多重請負の下流工程メインになっていない
SES・客先常駐のうちホワイト企業の見分け方は、上記の通りです。
ただ、最も重要なことは、ホワイトなIT企業に転職したいエンジニアにとって、企業選びが非常に重要です。
見分け方のポイントを意識して転職活動を進めることで、理想のホワイトなSES企業・IT企業に出会える可能性が高まります。
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SES・客先常駐とはどんな企業?
SES・客先常駐のうちホワイト企業の見分け方を確認する前に、そもそもSES・客先常駐とはどんな企業なのか?概要を説明します。
SES(システムエンジニアリングサービス)や客先常駐企業は、ITエンジニアがクライアントのオフィスに常駐し、プロジェクトの一部として業務を遂行する形態を指します。これらの企業は、クライアントから依頼されたシステム開発や運用保守を担い、エンジニアを派遣して技術力を提供します。
SESの契約形態は、一般的に以下のような特徴を持ちます。まず、契約期間はプロジェクト単位で設定されることが多く、短期間から長期間にわたるものまで様々です。また、エンジニアはクライアントの現場に常駐し、クライアントのチームに加わって業務を行うため、プロジェクトの進行状況やクライアントの要望に応じて柔軟に対応する必要があります。
SES契約は、請負契約や派遣契約とは異なり、エンジニアリングサービスの提供を目的とした契約です。これにより、SES企業はエンジニアの技術力や専門知識をクライアントに提供し、プロジェクトの成功に貢献します。エンジニアはSES企業の社員でありながら、クライアント先で業務を行うため、複数のプロジェクトに参加する機会があり、多様な経験を積むことができます。しかし、勤務環境やプロジェクトの内容はクライアント次第となるため、注意が必要です。
SES・客先常駐と自社開発企業を見分けるポイント
ここでは、SES・客先常駐と自社開発企業を見分けるポイントについてもご紹介します。
【ポイント1】会社の事業内容
まず1つ目のポイントとして「会社の事業内容」
SES・客先常駐の企業と自社開発企業の違いは、主に事業内容に現れます。
まず、SES・客先常駐の企業はクライアント先での業務を受託し、技術者を派遣してサービスを提供します。これは、クライアント企業の要望に応じて短期から中期のプロジェクトに対応することが多いです。例えば、ある企業が新しいシステムを導入する際に、SES企業からエンジニアが派遣され、現場でそのシステムの構築や運用支援を行います。
一方、自社開発企業は自社の製品やサービスの開発・運営を行います。これは、長期的なプロジェクトが中心であり、一貫したチームメンバーで開発が進められます。例えば、人気のアプリケーションを開発・提供している企業は、その全ての工程を自社内で完結させます。これにより、技術の統一性や品質管理がしやすいのが特徴です。
以上のように、SES・客先常駐の企業は多様なプロジェクトに対応し、クライアントのニーズに応じた柔軟なサービス提供を行いますが、自社開発企業は自社製品に専念し、長期的な視点での開発が特徴です。
【ポイント2】採用情報や求人票の内容
次に2つ目のポイントとして「採用情報や求人票の内容」
SES・客先常駐の企業と自社開発企業の違いは、採用情報や求人票の内容に現れます。
まず、SES・客先常駐の企業の求人票には「クライアント先での業務」や「多様なプロジェクトへの参加」、「客先に準ずる」といった文言が含まれることが多いです。これは、クライアントの要望に応じて短期から中期のプロジェクトに対応する必要があるためです。例えば、「システム導入支援」「運用保守」といった具体的な業務内容が記載されます。
一方、自社開発企業の求人票には「自社サービスの開発」や「社内でのプロジェクト参加」といった記載があります。これは、自社製品やサービスの開発・運営を中心に業務が行われるためです。具体的には、「新機能の開発」「既存システムの改善」といった内容が含まれます。
つまり、SES・客先常駐の企業の求人票はクライアント先での業務を強調し、多様なプロジェクト経験が得られる点をアピールしますが、自社開発企業の求人票は自社内での一貫した開発業務を重視し、安定した長期的なキャリア形成を訴求します。
【ポイント3】社員の働き方・常駐先
3つ目のポイントとして「社員の働き方・常駐先」
SES・客先常駐の企業と自社開発企業の違いは、社員の働き方や常駐先に現れます。
まず、SES・客先常駐の企業の社員は、クライアント先に常駐して働くことが一般的です。これは、クライアントのプロジェクトをサポートするために必要です。例えば、エンジニアが月単位で異なるクライアント先に派遣され、新しいシステムの導入や既存システムの保守を行います。
一方、自社開発企業の社員は、主に自社オフィスで業務を行います。これは、自社製品やサービスの開発に集中するためです。例えば、社内でチームを組み、新しいアプリケーションの開発や既存のソフトウェアのアップデートを行います。
以上のように、SES・客先常駐の企業の社員はクライアント先での業務を通じて多様な経験を積む一方、自社開発企業の社員は自社内で安定した環境の中で専門的なスキルを深める働き方が特徴です。
【ポイント4】採用面接での質問内容
4つ目のポイントとして「採用面接での質問内容」
SES・客先常駐の企業と自社開発企業の違いは、採用面接での質問内容に現れます。
まず、SES・客先常駐の企業の面接では、多様なプロジェクトへの適応力やクライアント対応能力が重視されます。これは、クライアント先での業務が主なためです。例えば、「これまでのプロジェクト経験を教えてください」「異なる環境でどのように適応しましたか」といった質問がされます。
一方、自社開発企業の面接では、自社製品やサービスへの理解や開発スキルが重視されます。これは、自社内での一貫した開発業務が中心となるためです。例えば、「自社製品の改善点を提案してください」「使用したことのある技術やツールを教えてください」といった具体的な質問が行われます。
つまり、SES・客先常駐の企業の面接は多様な業務環境への対応力を評価し、自社開発企業の面接は自社製品や技術に対する理解とスキルを重視します。この違いにより、求められる適性や能力が異なります。
【ポイント5】エンジニアのスキルセット
そして5つ目のポイントとして「エンジニアのスキルセット」
SES・客先常駐の企業と自社開発企業の違いは、エンジニアのスキルセットに現れます。
まず、SES・客先常駐の企業のエンジニアは、多様なプロジェクトやクライアントの要件に応じて幅広い技術スキルが求められます。これは、異なる環境や技術スタックに迅速に適応する必要があるためです。例えば、JavaやPython、AWSやAzureといったクラウドサービスの経験が重視されます。
一方、自社開発企業のエンジニアは、自社製品やサービスに特化した深い専門知識が求められます。これは、長期間にわたり特定の技術や製品に集中するためです。具体的には、特定のプログラミング言語やフレームワーク、または自社製品に関する知識が重要視されます。
従って、SES・客先常駐の企業のエンジニアは多様な技術に対応する柔軟性が求められ、自社開発企業のエンジニアは特定の技術や製品に対する深い専門性が求められます。この違いにより、キャリアパスやスキルの方向性が異なります。
SES・客先常駐のうちホワイト企業の見分け方8選
SES・客先常駐と自社開発企業には明確な違いが存在します。
では、SES企業の中でもホワイトな会社を見分けるには、どういった点に注意したらいいのか?
ここから早速、SES・客先常駐のうちホワイト企業の見分け方8選を解説していきます。
【見分け方1】給料が良く報酬・ボーナスが充実している
まず1つ目の見分け方として「給料が良く報酬・ボーナスが充実している」
SES企業の社員(SESエンジニア)は、一般的に給料が安いとされています。
主な理由として、委託契約の形式でプロジェクトに参加するため、所属するSES企業の還元率に給料が左右されるからです。
実際、SESエンジニアに支払われる報酬還元率の相場は、50~60%程度です。
つまり、SESエンジニアの単価相場が55万円~65万円の場合、実際に報酬として支払われる金額は、27.5万円~39万円程度となります。
そのため、給料の金額が良かったり、報酬・ボーナスの充実している企業は、ホワイト企業であるということができます。
以上のように、給料が良く報酬・ボーナスが充実している点が、SES・客先常駐のうちホワイト企業を見分けるポイントのひとつだと言えます。
【見分け方2】社員のスキル・能力開発を推進している
次に2つ目の見分け方として「社員のスキル・能力開発を推進している」
SES企業の中でも、社員に対してスキルや能力開発を推進している企業は、ホワイトであると言えるでしょう。
その理由は、OJT(職場内訓練)を行う企業は、IT業界で8割近くを占めるものの、依然として問題を抱える企業は少なくないからです(出典:能力開発基本調査)。
実際、厚労省が行った同調査によると、能力開発や人材育成に関して問題点のある事業所は、80.2%(2022年)にのぼると記載されているほど。
ですので、能力開発を積極的に推進するSES企業は、ホワイト企業であると判断することができるため、事前チェックをしてみるのがひとつの手です。
以上のように、SES・客先常駐のうちホワイト企業の見分け方として、社員のスキル・能力開発を推進している点が挙げられます。
【見分け方3】明確な人事評価制度が整っている
3つ目の見分け方として「明確な人事評価制度が整っている」
SES企業で働く場合、クライアント側に出向しても、所属会社の人間が近くにいないため、自社から正当に評価されにくい、という現状があります。
従って、所属会社にしっかりとした人事評価制度があるかどうかが、ホワイト企業かを見分けるカギとなります。
実際、ある企業が実施したエンジニアの人事評価制度に関する認識調査で、人事評価が適切に行われているかエンジニア側に尋ねたところ、
- 全く思わない:8.8%
- あまり思わない:23.5%
- 少し思う:46.1%
- 非常に思う:10.8%
- わからない/答えられない:10.8%
上記の結果をみるに、約3割のエンジニアが、適切ではないと回答しています。
ですので、就職活動時に、人事評価制度について採用担当者などに尋ねてから、企業を選定するのがベストだと言えます。
以上のように、人事評価制度の整っているかどうかが、SES・客先常駐のうちホワイト企業の見分け方として有効であると言えます。
【見分け方4】エンジニアの定着率が高い
4つ目の見分け方として「エンジニアの定着率が高い」
SES企業で働く前に、その企業のエンジニア定着率に注目するのもポイントです。
たとえば、定着率が低いと、労働条件や環境に不満を持っているエンジニアが多い可能性があります。
実際、厚労省が公表する「新卒就職者の離職状況」を見ると、3年以内に辞める社員の割合は、
産業別 | |
---|---|
情報通信業 | 36.4% |
企業規模別 | |
5人未満 | 60.7% |
30~99人 | 43.6% |
100人~499人 | 31.8% |
1000人以上 | 26.6% |
IT業界は4割弱で、また、中小企業ほど定着率の低さが顕著となります。
目安としては、3年以上働いている人の数を調べてみるのポイントであり、ハローワークや厚労省の企業検索などで、調べてみることをおすすめします。
以上のように、SES・客先常駐のうちホワイト企業の見分け方に、社員エンジニアの定着率が高いかどうかが、挙げられます。
【見分け方5】ワークライフバランスを実現できる
5つ目の見分け方として「ワークライフバランスを実現できる」
ワークライフバランスの目安として、最も端的なのは残業時間です。
SESエンジニアの場合、残業が発生すると、出向先企業が追加料金を支払うケースがあるため、残業時間は少ない傾向にあります。
実際、内閣府の「ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査」によると、ワークライフバランスの希望と現実が合致している人の割合は、
- 労働時間が10時間未満:41.8%
- 労働時間が10時間以上:29.4%
10時間程度の残業が、ワークライフバランスを実現できる最低基準であることがわかります。
出向先企業によっては、残業の多い場合もあるので、10時間を目安として、ホワイトであるかを判断することができます。
以上のように、ワークライフバランスを実現できるかどうかも、SES企業のホワイト度を見分けるポイントのひとつだと言えます。
【見分け方6】会社の経営状況・財務基盤が安定している
6つ目の見分け方として「会社の経営状況・財務基盤が安定している」
ホワイトなSES企業の基準としては、業績面と財政状態が良好であることも大事です。
中でも、会社の安定性の指標である「自己資本比率」については、50~60%以上が優良な企業と言われており、判断の目安となるでしょう。
実際、dodaの情報によると情報通信業全体の自己資本比率は、58.6%とやや優良といったデータが出ています。
従って、58.6%を基準として、SES企業の公式ページにあるIR情報などでチェックしてみるのが、素早く確認できる方法として有効だと言えます。
以上のように、SES・客先常駐のうちホワイト企業かを見分けるポイントとして、会社の経営状況・財務基盤が安定している点が入ります。
【見分け方7】口コミサイトでの企業に対する評判が良い
7つ目の見分け方として「口コミサイトでの企業に対する評判が良い」
SES・客先常駐のホワイト企業は、口コミサイトでの評判が良いことが重要です。
口コミサイトは現役社員や元社員の声が反映されており、企業の実態を知る手がかりになります。例えば、働きやすさや福利厚生、職場の雰囲気など、具体的な情報が得られます。評価が高い企業は、従業員満足度が高く、働きやすい環境が整っていることが多いです。実際に、某口コミサイトで評価が4.5以上の企業は、離職率が低く、労働条件が良いというデータもあります。
従って、口コミサイトでの評判が良い企業を選ぶことで、安心して働けるホワイトなSES企業を見つけることが可能になります。
【見分け方8】多重請負の下流工程メインになっていない
そして8つ目の見分け方として「多重請負の下流工程メインになっていない」
SES・客先常駐のホワイト企業を見分けるためには、多重請負の下流工程メインになっていないことが重要です。
多重請負の下流工程は、労働環境が悪化しやすく、スキルアップの機会が限られるためです。例えば、下流工程では単純作業が多く、クリエイティブな業務や高度な技術の習得が難しい状況に陥ることが多いです。実際に、下流工程がメインの企業では離職率が高く、労働条件が悪化しやすい傾向があります。
以上の理由から、多重請負の下流工程メインになっていない企業を選ぶことで、健全な労働環境とスキルアップの機会が得られるホワイトなSES企業を見つけることができます。
SES・客先常駐の中でもブラックになりがちなIT企業の特徴
ここまで、SES・客先常駐のうちホワイト企業の見分け方をご紹介してきました。
では逆に、ブラックなSES・客先常駐の企業には、どういった特徴があるのか?
転職を行う前に、ホワイトはSES企業だけでなく、ブラックになりがちなSES企業の特徴も把握しておくことは重要です。
ここからは、SES・客先常駐の中でもブラックになりがちなIT企業の特徴を解説していきます。
【特徴1】取引先・出向先事業者の情報があいまいな企業
まず1つ目の特徴として「取引先・出向先事業者の情報があいまいな企業」
SESエンジニアで、注意する必要があるのは、出向先の事業主がはっきりしない場合。
この場合は、「中抜き」事業者が存在している可能性があるので、事前に確認しておきましょう。
実際、公正取引委員会が取りまとめた「ソフトウェア業の実態調査報告書」を見ると、中抜き事業者が存在する可能性として考えられるのは、
- 正確な商流がわからない:(例)注文書が発注者の子会社や孫会社から発行される
- 付加価値を生まない中間業者の介在:(例)契約先の要員が現場では勤務していない
- 技術者がいないなど開発実体のない会社:(例)社内に開発部署がない
上記のような特徴を挙げています。
従って、企業のホームページや採用ページで、取引先情報に曖昧な点がないか、確認されることをおすすめします。
以上のように、取引先・出向先事業者の情報があいまいな点が、ブラックになりがちなSES企業の特徴になります。
【特徴2】裁量労働制や固定残業代制が採用されている企業
次に2つ目の特徴として「裁量労働制や固定残業代制が採用されている企業」
裁量労働制と固定残業代制は、どちらもIT業界では長時間労働の温床となりやすいので、注意が必要となります。
それぞれの制度の概要をご紹介すると、
- 裁量労働制:労働時間が労働者の裁量にゆだねられる制度
- 固定残業代制:「みなし残業代」と呼ばれ、一定の残業代が予め決められている制度
なぜ、IT業界では長時間労働の温床となりやすいのか?
裁量労働制では、実際の労働時間にかかわらず、決められた時間働いたものと見なされます。そのため、長時間働いても追加の賃金が支払われないことが多いです。
一方、固定残業代制は、一定の残業代が最初から給与に含まれているため、どれだけ残業しても追加の支払いがない場合が多いです。
結果として、裁量労働制と固定残業代制のどちらの制度も社員が長時間働いても報酬が増えず、労働環境が悪化しやすいです。
実際、厚労省の情報によると、専門業務型裁量労働制にエンジニアを適用する場合、その条件として、
- 健康福祉確保措置の実施
- 苦情処理実施措置の実施
- 時間配分等に関し労働者に具体的な指示をしない
上記のような手続きが必要となります。
従って、上記のように、正式な手続きを踏んで導入している企業であるか、確認する必要があります。
以上のように、裁量労働制や固定残業代制が採用されている企業は、ブラックになりがちなSES企業の特徴と言えます。
【特徴3】メンタルヘルスケア体制が不十分な企業
3つ目の特徴として「メンタルヘルスケア体制が不十分な企業」
メンタルヘルスに関する取り組みを積極的に行っているかどうかも、ブラックかどうかを見分けるひとつの目安となります。
つまり、職場の労働環境を良くする取り組みが少しでも実施されているかを事前に調べておくと良いと言えます。
実際、情報労連の労働調査によると、IT企業の経営課題として認識している項目を事業者に尋ねたところ、
- 技術者の人材育成:96.8%
- メンタルヘルス対策:91.6%
- 時間外労働の縮減:90.6%
- AI、IoTなど新情報技術への対応:89.4%
- 人材不足:86.5%
メンタルヘルス対策が、人材育成の次に重要であると認識しているIT企業がほとんどです。
そのため、メンタルヘルスに関する意識や取り組みに乏しいSES企業は、避けた方が無難である可能性が高いです。
以上のように、メンタルヘルスケア体制が不十分である点は、ブラックになりがちなSES企業の特徴に入ると言えるでしょう。
【特徴4】エンジニア未経験でも積極採用している企業
4つ目の特徴として「エンジニア未経験でも積極採用している企業」
エンジニア未経験でも積極採用しているSES企業は、ブラックになりがちです。未経験者を大量に採用する理由は、安価な労働力を確保しやすいためです。
例えば、教育や研修に十分な時間やリソースを割かず、現場での即戦力を求めることで、未経験者に過剰な負担がかかります。これにより、労働環境が悪化し、離職率が高くなることが多いです。実際に、未経験者の離職率が高い企業は、労働条件が厳しく、適切なサポートが不足している場合が多いです。
従って、エンジニア未経験者を大量に採用しているSES企業は、安価な労働力として利用されやすく、労働環境が悪化しやすいため、注意が必要です。
【特徴5】多重下請け構造の3次請け以降に位置する企業
そして5つ目の特徴として「多重下請け構造の3次請け以降に位置する企業」
多重下請け構造の3次請け以降に位置するSES企業は、ブラックになりがちです。このような企業は、上位の企業から受ける仕事が多く、業務の質や労働条件が悪化しやすいためです。
例えば、最初の発注元から3次、4次請けと下請けが続くと、エンジニアの仕事は単純作業や低スキルの業務が中心となります。さらに、下請けが増えることで、報酬も圧縮され、適正な給与が支払われにくいです。実際に、3次請け以降の企業では、過重労働や不適切な契約条件が問題となりやすいです。
従って、3次請け以降に位置するSES企業は、業務内容や労働条件が厳しくなりがちであり、転職活動の際には注意が必要です。
ホワイトなSES・客先常駐の見分け方に失敗するとどうなる?
SES・客先常駐のホワイトとブラックの見分け方について、詳しく解説してきました。
SES企業の見分け方には、ポイントがあります。
ただ、これらのポイントを理解しないまま、転職活動を進めてしまえば、介在するリスクが待ち受けています。
ホワイトなSES・客先常駐の見分け方に失敗するとどうなるのか?リスクについてまとめていきます。
【リスク1】給料が上がらない
まず1つ目のリスクとして挙げられるのは「給料が上がらない」
ホワイトなSES・客先常駐の見分け方に失敗すると、給料が上がらない状況に陥ります。主な理由として、ブラック企業では、報酬体系が不透明で昇給の機会が少ないためです。
例えば、努力や成果を上げても評価基準が不透明であり、昇給が難しい状況が続きます。さらに、多重請負構造の下流工程に位置する企業では、契約額が低いため社員の給与にも反映されません。実際に、ブラック企業では数年間働いても初任給からほとんど変わらないことが多いです。
従って、適正な評価制度がないSES企業に勤めると、頑張りが報われず、給与が上がらないまま長期間働くリスクがあります。適切な評価と昇給制度がある企業を選ぶことが重要です。
【リスク2】スキルアップの機会を失う
次に2つ目のリスクとして挙げられるのは「スキルアップの機会を失う」
ホワイトなSES・客先常駐の見分け方に失敗すると、スキルアップの機会を失うリスクがあります。ブラック企業では、単純作業や下流工程の仕事ばかりが割り当てられるため、技術の向上が困難になるからです。
例えば、システムの保守や運用のみを担当し、新しい技術やプロジェクトに挑戦する機会が少ない状況が続きます。その結果、最新の技術トレンドに遅れを取り、市場価値の高いスキルを身につけることが難しくなります。実際、多くのブラック企業では社員のスキルアップやキャリア開発に対する投資が不十分であることが多いです。
以上の理由から、スキルアップの機会が少ないSES企業に勤めると、将来的なキャリアの成長が制限されるため、注意が必要です。キャリア成長を重視する企業を選ぶことが重要です。
【リスク3】キャリアパスが制限される
3つ目のリスクとして挙げられるのは「キャリアパスが制限される」
ホワイトなSES・客先常駐の見分け方に失敗すると、キャリアパスが制限されるリスクがあります。ブラック企業ではキャリア開発や昇進の機会が限られているため、エンジニアとしての成長が阻まれるからです。
例えば、単純作業や下流工程の仕事ばかりを担当することで、専門的なスキルを習得する機会が少なく、管理職や専門職へのステップアップが難しくなります。その結果、将来的な転職や昇進の際に不利な立場に置かれることが多くなります。実際に、ブラック企業ではキャリアの進展が見込めず、長期間同じポジションに留まることが多いです。
従って、キャリアパスが制限されるSES企業に勤めると、将来的なキャリアの成長が妨げられるため、キャリア開発に力を入れている企業を選ぶことが重要です。
【リスク4】過酷な長時間労働に悩まされる
4つ目のリスクとして挙げられるのは「過酷な長時間労働に悩まされる」
ホワイトなSES・客先常駐の見分け方に失敗すると、過酷な長時間労働に悩まされるリスクがあります。ブラック企業では、プロジェクトの納期やクライアントの要求に応えるために、労働時間が長くなりがちだからです。
例えば、残業が常態化している企業では、夜遅くまで働くことが当たり前になり、休日出勤も頻繁に発生します。その結果、心身の疲労が蓄積し、健康を害する危険性が高まります。実際に、過酷な労働環境が原因で体調を崩すエンジニアも少なくありません。
ですので、長時間労働が常態化しているSES企業に勤めると、健康に重大な影響を及ぼす可能性があるため、適切な労働時間管理が行われている企業を選ぶことが重要です。
【リスク5】将来の転職活動で不利になる
そして5つ目のリスクとして挙げられるのは「将来の転職活動で不利になる」
ホワイトなSES・客先常駐の見分け方に失敗すると、将来の転職活動で不利になる可能性があります。なぜなら、ブラック企業での経験は、評価が低くなることが多いためです。
例えば、過酷な労働環境で得たスキルや経験が、他社では十分に評価されないことがあります。さらに、労働環境が悪い企業では、最新技術や重要なプロジェクトに関わる機会が少なく、結果として市場価値の高いスキルを習得するチャンスが減ります。実際に、ブラック企業での経験が長いと、転職時に「労働環境が改善されない企業にしか勤められないのでは」と見なされることがあります。
従って、ブラックなSES企業に長期間勤めることは、将来的なキャリアの選択肢を狭めるため、慎重に企業を選ぶことが重要です。
転職活動でホワイトなSES・客先常駐が簡単に見つかる方法
ホワイトなSES企業の見分け方を理解できても、実際に希望する企業に転職できるとは限りません。
なぜなら、自力で求人を探すのは時間がかかり過ぎるから。日本にはどれくらいの会社があるかご存知でしょうか?上場企業だけでも4,000社弱、中小零細も含めると400万社を超えています。
これらの企業の中から、自分に合った会社はどこか?転職先としてニーズにマッチした企業はどこか?調べるのは現実的ではありません。
でも実は、転職活動でホワイトなSES・客先常駐が簡単に見つかる方法があります。
それが「IT専門の転職エージェント」の活用。
転職エージェントを活用すれば、あなたのニーズに合った企業“だけ”を求人紹介してくれます。
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ですが、転職エージェントは、書類作成や面接対策などのアドバイスまで無料で受けられます。
もはや利用しない手はどこにもありません。
ホワイトなSES・客先常駐への転職成功率も上がる、実績豊富なおすすめの転職エージェントを厳選して3社ご紹介します、ぜひご活用ください。
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IT業界未経験からIT業界・ITエンジニアに転職するのは難しいです。
なぜなら、IT業界の中でもエンジニア職は実力主義の色合いが強いから。完全未経験で募集をかけるSES企業には注意が必要です。
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- 転職成功実績No.1エンジニアスクール
- 転職成功人数は5,000名以上&転職成功率99%
- プログラミング未経験者率97%で学習の途中離脱率はわずか3%
- 選べる2つの受講プラン(オンラインor通学)で無理なく続けられる
- 受講料の最大70%を支給(専門実践教育訓練給付制度の対象スクール)
- 確かな実績あるスクールに通いたい人
- 転職保証が付いた安心のサービスを利用したい人
- 何から始めたらいいかわからないプログラミング未経験者
テックキャンプを受講する最大のメリットは、実践に近い環境で学べること。
さらに、ITエンジニアへの転職保証が39歳まで受けられることが挙げられます。
【サービス2】DMM WEBCAMP 学習コース
DMM WEBCAMP 学習コースは、未経験から即戦力をつけるためのカリキュラムが充実しています。
未経験者の割合は97%、学習完走率92%とテックキャンプ同様に高水準の実績があります。
DMM WEBCAMP 学習コースを受講するメリットや特徴・強み、受講に向いてる人の詳細は以下の通りとなります。
- マンツーマンのライフコーチが付いていること
- メンターに質問し放題なこと
- 転職支援サービスが手厚いこと
- DMM認定の現役エンジニア講師がサポートするプログラミングスクール
- 完全オンライン完結のスクールで、自分のペースで学習できる
- Python以外にもWebデザインや動画クリエーターなどのコースも充実
- 完全オンライン完結のスクールに通いたい人
- Python以外のWebスキルも学習したい人
- ライフスタイルに合わせて料金プランも選びたい人
ただ受講料は高いので(条件を満たせば教育訓練給付金が貰える)、軽い気持ちで受けることは難しいですね。
ですので、まずは無料カウンセリングを受けてみて、向いてるかどうか見定めるのがいいです。
【サービス3】ポテパンキャンプ
ポテパンキャンプは、Webエンジニアを目指す人のために未経験から学習できるオンライン完結型のプログラミングスクール。
Webエンジニア輩出No1の実績。
これまでに1,000名以上が受講している転職特化型のオンラインプログラミングスクールです。
転職成功者のWeb開発企業内定率は、なんと100%と驚きの実績を誇ります。
そんなポテパンキャンプを受講するメリットは以下の通り。
- 学習期間が5ヶ月の充実したカリキュラム(最後の2ヶ月が実践講座)
- 講師陣のレベルが高く、卒業生の紹介先としてWeb系開発企業100社以上と提携
- 万が一転職できなかったら全額返金の転職保証がついている
デメリットとしては、転職保証は29歳まで限定であること、学習進捗のサポートは比較的薄いこと、が挙げられます。
受講料が5ヶ月で40万円(政府の給付補助金により16万で受講可)なので、他のスクールよりは比較的安く授業料を抑えたい人に向いていると言えます。
また、学校側からの干渉が少ないため、自分のペースで勉強を進めたい人には向いていると言えるでしょう。
【Q&A】見分け方が気になるホワイトSES・客先常駐のよくある質問
最後に見分け方が気になるホワイトSES・客先常駐のよくある質問をまとめます。
【質問1】SES優良企業ランキングを教えてほしい!
「SES優良企業ランキングを教えてほしい!」
具体的なランキングについては、こちらをご覧ください。
【質問2】SESと派遣の見分け方は?
「SESと派遣の見分け方は?」
SESと派遣の見分け方で、両者の違いは、契約形態や業務内容にあります。
SESは、エンジニアリングサービスを提供する契約形態で、特定のプロジェクトに技術力を提供します。例えば、システム開発や運用保守をクライアント先で行います。一方、派遣は、派遣会社と派遣先企業の間で労働力を提供する契約で、社員は派遣先の指示に従い業務を遂行します。具体的には、事務作業やコールセンター業務などが含まれます。従って、SESはプロジェクト単位での技術提供が主であり、派遣は労働力提供が主です。転職時には、契約形態や業務内容を確認することが重要です。
関連記事:IT業界は派遣ばかり?その結論と派遣ではないIT企業の見つけ方と就職する方法
【質問3】SES企業の大手はどこですか?
「SES企業の大手はどこですか?」
大手SES企業には、豊富なリソースと安定した労働環境を提供することで知られています。
例えば、株式会社クリーク・アンド・リバー社、株式会社テクノプロ、株式会社パソナテックなどが大手として挙げられます。これらの企業は、幅広いプロジェクトを抱えており、技術力を磨く機会が多いです。また、福利厚生や研修制度が充実しているため、働きやすい環境が整っています。ですので、大手SES企業は、豊富なプロジェクトと安定した労働環境を提供し、技術力の向上やキャリアアップに適した選択肢です。転職先を選ぶ際には、大手企業の特徴を参考にすることが重要です。
関連記事:一次請け(元請け)SIerを一覧で紹介!勤めるメリットや優良IT企業の求人を探す方法
【質問4】客先常駐騙された体験談はある?
「客先常駐騙された体験談はある?」
客先常駐で騙された体験談は、残念ながら存在します。
騙されたと感じる理由は、事前の説明と実際の業務内容が大きく異なる場合が多いためです。例えば、「最新技術を使った開発プロジェクト」と説明されていたのに、実際には古いシステムの保守作業ばかりだったというケースがあります。さらに、残業が少ないと聞いていたにもかかわらず、毎日長時間労働を強いられることもあります。このような経験から、事前の転職エージェントを活用した情報収集と企業の評判確認が重要だと強く感じました。よって、客先常駐でのトラブルを避けるためには、入念なリサーチと質問を通じて企業の実態を把握することが必要です。
関連記事:【抜けたい】SESの現場を変えたい?常駐先が合わないときの対処法3選と変更手順
まとめ:ホワイトなSES・客先常駐の見分け方と簡単に見つかる方法
ホワイトなSES・客先常駐の見分け方と簡単に見つかる方法をまとめてきました。
改めて、SES・客先常駐のうちホワイト企業の見分け方をまとめると、
- 給料が良く報酬・ボーナスが充実している
- 社員のスキル・能力開発を推進している
- 明確な人事評価制度が整っている
- エンジニアの定着率が高い
- ワークライフバランスを実現できる
- 会社の経営状況・財務基盤が安定している
- 口コミサイトでの企業に対する評判が良い
- 多重請負の下流工程メインになっていない
上記以外にも、ホワイトなSES・客先常駐の見分け方はあります。
ただ、最も重要なことは、SES・客先常駐のうちホワイト企業に転職したいITエンジニアにとって、企業選びが非常に重要です。
見分け方のポイントを意識して転職活動を進めることで、理想のホワイトなSES企業・IT企業に出会える可能性が高まります。
そして、ホワイトなSES・客先常駐を簡単に見つけたいなら、「IT専門の転職エージェント」をフル活用することを強くおすすめします。
なぜなら、あなたのニーズに合った企業“だけ”を求人紹介してくれるから。
転職先企業の希望条件を伝えるだけで、その日のうちに求人を複数紹介してくれます。求人の紹介を受けるだけでも価値があります。
もはや利用しない手はどこにもありません。
ホワイトなSES・客先常駐への転職成功率も上がる、実績豊富なおすすめの転職エージェントを厳選して3社ご紹介します、ぜひご活用ください。
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