新卒で社内SEはやめとけ?その理由と向いてる人の特徴【内定率アップの方法も紹介】
迷えるエンジニア

「新卒で社内SEはやめとけってホント?理由と就活対策も教えてほしい!」

この疑問・悩みに答えます。

本記事では、「新卒で社内SEを目指している方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。

本記事でわかること

  • 新卒で社内SEはやめとけと言われる理由
  • 新卒で社内SEになるメリットと向いてる人の特徴
  • 新卒で社内SEになるには?就活で内定率をアップさせる方法

なぜ、新卒で社内SEはやめとけと言われるのか?

社内SEを目指す就活生、新卒社会人にとっては非常に気になる情報です。

新卒で社内SEはやめとけと言われる理由と内定率アップの方法も詳しく解説していきます。

先に結論をお伝えすると・・・

結論、新卒で社内SEはやめとけと言われる理由があるのは事実です。

特に、専門的なITスキルを磨ける機会が少ないとの見方が強い。
その主な理由として、社内SEは開発業務に携われることがあっても、ヘルプデスクや予算管理など、ITスキル以外の業務を任されることが多いからです。

ですが、社内SEは残業が少なく、ワークライフバランスを保ちやすい職種でもあるため、自己実現を図れる場としては最適な仕事だといえます。

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社内SEとはどんな仕事?

新卒で社内SEはやめとけと言われる理由に触れる前に。

はじめに、社内SEとはどんな仕事か?基本を押さえておきましょう。

仕事内容

まず、社内SEの仕事内容についてです。

社内SEの主な業務として、以下の仕事内容が挙げられます。

社内SEの主な業務

  • 自社システムの導入・構築
  • 自社システムの改修・運用
  • インフラ整備
  • 社内のヘルプデスク対応
  • 社内のセキュリティ対策

見ての通り、自社システムに関する業務を行うのが主。

それぞれの仕事内容について、具体的に社内SEは何をするのかまで説明しておきます。

自社システムの導入・構築

社内SEは自社の業務に沿ったシステムを導入し構築していきます。

システムは、自社の経営戦略や事業を効率化したり、コストを削減したりするために作成されます。

自社システムの改修・運用

すでに開発されたシステムを運用する場合もあります。

不具合やシステム障害が起きないように、対策を講じたり、スムーズにシステムが利用できるように管理する業務となります。

インフラ整備

社内ネットワークやサーバーなどの導入、設置業務を行います。

社内のヘルプデスク対応

社員にシステム上の不具合等があった場合に、対応する業務です。

従業員からの問い合わせに答えたり、提案したりします。

社内のセキュリティ対策

社内システムの安全管理のために、セキュリティ対策を行います。

たとえば、会社機密や従業員の個人情報漏洩・ネットワークのウイルス対策など、外部の脅威から自社を守るために対策を講じる業務となります。

社内SEとSEの違い

間違えやすい「社内SE」と「SE」。ここでは、社内SEとSEの違いについても解説しておきます。

社内SEとSEの一番の違いは、所属する業界です。

つまり、社内SEはIT企業ではない一般企業の情報システム関連部門に所属し、SEはITベンダー企業(製品・サービスを提供する企業)に所属します。

言い換えると、エンジニア自身の持つ技術力を提供する「対象」は、社内SEだと「自社」であり、SEだと「クライアント」となります。

どちらも、システム開発に関わる業務を行うという共通点はあります。

なんですが、社内SEは開発をベンダー企業に外注し、運用や管理などを重点的に行う傾向が強いです。

一方、SEはシステム運用や管理は提供されたクライアント側が行うため、運用よりも設計や開発に力を入れます。

なので、行う業務は重なる部分がありつつも、目的や範囲が異なるため、求められるスキルも両者では若干異なるということです。

先に新卒で社内SEになるにはための就活で内定率をアップさせる方法を知りたい方は、こちらをご覧ください。具体的な方法をいくつかご紹介しています。

平均年収と大卒初任給

そして、社内SEの平均年収と大卒初任給についてです。

求人ボックスによると、社内SEの平均年収は、正社員が521万円です。

一方、全国の給与所得者の平均年収は、国税庁によると458万円。
なので、比較すると社内SEの平均年収は、全国の給与所得者の平均年収より63万円高いことがわかります。

さらに、IT人材の年代別平均年収は以下の通り。
30代ですでに、全国の給与所得者の平均年収を超えています。

IT人材の平均年収と年代の関係

  • 20代:413万円
  • 30代:526万円
  • 40代:646万円
  • 50代:754万円

(出典:経産省「IT人材に関する各国比較調査」

また、社内SEの初任給は、前述のサイトで「21万円程度が相場」とのこと。
そこで、厚労省が公表する「令和4年賃金構造基本統計調査」の大卒平均年収を見てみると、22.8万円となっています。

これらの情報から、社内SEの初任給は、全国平均よりも若干低めであることがわかります。

つまり、社内SEは大卒で入りたての時点では給料は比較的安いが、経験を重ねるうちに、一般的な社会人の平均年収を超えてくるといえますね。

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新卒で社内SEはやめとけと言われる5つの理由

なぜ、「新卒で社内SEはやめとけ」と言われるのか?

これから社内SEを目指したい就活生の方にとっては気になる情報です。

具体的な新卒で社内SEはやめとけと言われる5つの理由について深堀解説していきます。

【理由1】文系SEはやめとけとの声が多いから?

まず1つ目の理由が「文系SEはやめとけとの声が多いから?」

特に多いのが、文系出身が社内SEは務まるのかどうか。
理系と比較した場合に、文系だと入社して不利になるのではないかと懸念する声は多いです。

ただ結論をいうと、文系出身でも十分務まります。
実際、IPAの「IT人材白書2020」によると、IT従事者の最終学歴の専攻は、3割以上が文系出身者となっています。

具体的な数値もみておきます。

IT・情報系以外の文系出身者の割合

  • 先端IT従事者(データサイエンス・AI等の先端的なIT人材):30.2%
  • 先端IT非従事者(上記以外の従来型のIT人材):34.6%

上記データの通り、文系出身の社内SEでも活躍している人は多くいることがわかります。

また、社内SEは開発業務もありますが、マネジメント能力やコミュニケーション能力も問われます。

なぜなら、社内SEの業務はシステム開発に必要な自社の経営目的を把握したり、社員のヘルプ対応なども業務に含まれるからです。

なので、四六時中システム開発関連の仕事をするSEとは異なり、社内の事務的・対人的仕事も業務範囲に入るので、文系でも十分に対応できる部分は多いです。

いずれにしても、プログラミング等の専門的なスキルは、最低限の知識さえあれば、入社してから伸ばせる機会はいくらでもあると言えるでしょう。

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【理由2】仕事を探すのが難しすぎるから?

次に2つ目の理由が「仕事を探すのが難しすぎるから?」

結論、社内SEの求人は少ない傾向にあるので、仕事を探すのは難しいです。

実際、dodaが公表するエンジニアの求人倍率は、10.19倍(2023年9月時点)で、中でも社内SEはさらに倍率が高いと言われています。

また、社内SEは企業の一部門の職種なので、新卒の求人数も比較的少ないと考えられます。

社内SEの求人倍率が高い主な理由として、以下が挙げられます。

社内SEの求人倍率が高い理由

  • 企業自体の募集が少ない
  • 企業によって求める業務が異なる
  • 自社のシステム開発ができるため人気が高い

上記理由を詳しく説明すると。
まず、求人倍率が高くなるのは、企業1社あたりの社内SEの採用人数が少なく、限られているためだと言えます。

次に、業務が異なるのは、社内SEは企業の自社システムに携わるため、企業によって目指す戦略が異なれば、求める人材も企業ごとに異なってくるためです。
企業は、自社の方針に合致した人材を見つけるべく、ITスキル以外のスキルや経験も採用の判断材料に使うため、採用基準は厳しいものとなります。

そして、自社のシステム開発が人気なのは、上流工程のスキル・経験が積めるため、やりがいを感じる人が多いからだと言えます。
さらに、エンジニアにとって、客先常駐の働き方より自社開発の方がワークライフバランスに優れ、何よりやりがいも感じられます。

ですので、自社開発の仕事ができる社内SEの需要は高いと言えるでしょう。

以上のような理由から、社内SEの就職が難しいというのは事実であり、新卒で採用されるためには、企業の特性を十分に理解する必要があります。

【理由3】雑用を任されるのが辛いから?

3つ目の理由が「雑用を任されるのが辛いから?」

社内SEは、「IT系雑用係ではないか」との意見が多いです。
結論を先に言うと、雑務に追われるかどうかは、企業の業務内容によります。

社内SEの業務は、システム開発から社内のネットワーク設備の敷設まで、非常に多岐に渡るため、雑務ばかり任される仕事になる可能性は否定できません。

とはいえ、企業規模の大きさで業務の範囲は異なります。
実際、dodaによると、規模の大きい企業は、上流工程である企業戦略の立案から業務に含まれる場合があると説明しています。

ただ、上記のような規模の大きい企業は、雑務が少なくても、より専門性の高いスキルが求められると言えるでしょう。

一方、規模が小さい企業では、雑用が多くても楽だと感じる会社もあります。
たとえば、中小企業の社内SEの意見には、「気持ち的には楽」といった経験者の口コミがあります。

ITエンジニア

「中小企業の製造業の社内seです。業務内容を簡単に。 日々のトラブル対応、サーバーの管理、ネットワーク管理、基幹システムの管理、新規システムの導入、AD管理、ファイルサーバー管理、win10など新しい情報を収集、検証、。bcp対策など。 業務知識は広く浅くという感じでしょうか…年収はベンダーと、比べると少し劣るくらい。 問い合わせるベンダーがあるので、気持ち的には楽です」
引用: Yahoo!知恵袋「転職」

上記経験者の意見にあるように、社内SEの業務知識は「広く浅く」と幅広いものの、業務自体の難易度はそこまで難しくない企業があります。

さらに言うと、システム開発を外注に任せる企業は、外注先の予算などを立てるマネジメント能力が必要とされる場合があります。

なので、企業の規模や経営方針によって、社内SEの業務内容も大きく左右されることがわかります。
重要なのは、応募前に会社のHPや求人欄などで、その企業の概要や戦略、求める人材等をチェックし、自分に合うかどうかしっかり吟味することだと言えます。

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【理由4】負け組に見られてしまうから?

4つ目の理由が「負け組に見られてしまうから?」

迷えるエンジニア2

「SEから社内SEに転職した人は、SEから見たら負け組ですか?」
引用: Yahoo!知恵袋「職場の悩み」

口コミでもよく見かける理由です。
「社内SEに就職したら負け組に見られるからやめとけ」と。

ですが社内SEは、むしろ「勝ち組」との見方が強いです。
実際、SEやその他エンジニアと比較して、社内SEには優れた面が多くあります。

社内SEの優位性

  • 残業が少ない
  • 帰属意識が持てる
  • ワークライフバランスがとりやすい
  • 納期がないため精神的負担が少ない
  • 自社でシステム開発ができる(あるいは上流工程の仕事ができる)

たとえば、残業時間について。
dodaの職種別平均残業時間ランキングを見ると、社内SEは21.5時間。

一方、同じエンジニア職のWebエンジニアは、平均残業時間が24.9時間となっており、比較すると社内SEの方が3.4時間も少ないです

なので、残業が少ないと自分の時間も持てるため、ワークライフバランスは実現しやすいことがわかります。

ただ、仕事の業務内容に関しては、上流工程に関われる分、高いスキルが求められる可能性はあります。

また、社内の他部署や社外ベンダー(システムの開発・提供元会社)との打ち合わせがある企業は、交渉するスキルも求められるでしょう。

なので、企業によっては、残業が少ないとはいえ大変な業務を任される場合もあり、社内SEは一概に「勝ち組」だとは言えないです。
ですが、決して「負け組」ではなく、やりがいを感じられる人もいますので、就職を希望する人は、挑戦してみる価値は十分あります。

【理由5】やりがいが感じられないから?

そして5つ目の理由が「やりがいが感じられないから?」

現役の社内SEも悩む人は多いです。
ですが、結論としては、やりがいを感じるがどうかは、人によって異なります。

なぜなら、人によって仕事の得意とする分野や好みは異なるから。

たとえば、人付き合いが苦手な人は、いくらITスキルが優れていても、社内SEで対外的な交渉を行う場合、やりづらいと感じるでしょう。
また、人付き合いが得意な人でも、ITスキルが未熟だと、上流工程のプロジェクトに参画する場合、ついていけなくてつらいと感じる人もいるかと思います。

ですから、人によって感じ方が異なるため、社内SEにやりがいはない、とは言い切れません。

社内SEでもやりがいはあると感じる人はいます。
実際、社内SEの業務に対してやりがいを感じている人の意見は、これまでにも多く見かけてきました。

つまり、社内SEのシステムは、自社の社員が利用するため、自分達の仕事の反応が目に見える形で直接伝わり、モチベーションに繋がる人がいるのです。

以上を踏まえると、社内SEはやりがいが感じられない、といった意見が全てではないことは明らかではないでしょうか。

自分の特性を見極めて判断することが、最も大事だと言えますね。

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本当にやめとけ?新卒で社内SEになるメリット

ここまで、新卒で社内SEはやめとけと言われる理由を解説してきました。

仕事には向き不向きが必ずあります。
やめとけと嘆きたくなるほどデメリットはありますが、当然メリットもあります。

具体的にはどんなメリットか?新卒で社内SEになるメリットをご紹介していきます。

【メリット1】転勤による異動がない

まず1つ目のメリットが「転勤による異動がない」

社内SEは、「転勤なし」の企業が多いです。
なぜなら、自社勤務のため勤務地が固定されているからです。

一般的に、企業のシステム開発部署は本社にあります。
企業によっては、経営側とシステムに関わる協議も必要になってくるため、本社に開発部署が置かれるのは自然だと言えるでしょう。

そして、社内SEが本社で開発したシステムを各支店や各部署で利用するといった形になります。

また、システム開発部署は、各社員のITサポートとしての役割もありますから、会社の中心である本社から対応する方が効率的でもあります。

例外的に、支社にも同じIT部門がある場合、転勤の可能性は否定できません。
ですが、そういった場合も、求人票には「転勤あり」と明記されているはずです。

社内SEの転勤がないことに関しては、実際にメリットだと感じる新卒はいます。

たとえば、Yahoo!知恵袋の意見をみても「転勤なし」の会社が候補に挙がっています。

迷えるエンジニア

「22卒の大学生です。 現在、内々定が出ている2つの企業でどちらに行くか悩んでいます。
(1)地元の第1地銀の社内SE(異動も転勤もなし)
(2)通信インフラ系の大手子会社 技術職(3年おきに地元地方内での転勤あり) 」
引用: Yahoo!知恵袋「就職活動」

この悩みに対して、回答者全員「転勤なし」の会社を推奨しています。

以上のように、転勤がネックだと感じる人の意見がありました。
たとえ大手企業であっても転勤があるのは、デメリットだということがわかりますね。

客先常駐のように案件ごとに配属先が変わる業務とは異なり、しっかりと腰を据えて仕事ができる点は、魅力的だと言えます。

異動がないことで、自社の社員との人間関係を深められるという点でも、メリットだと言えるでしょう。

【メリット2】自己実現ができる環境で働ける

次に2つ目のメリットが「自己実現ができる環境で働ける」

社内SEだと、ワークライフバランスが実現できます。
なぜなら、職種のなかでも残業が少なく、自分の時間を多く持てるからです。

社内SEの平均残業時間は、dodaによると21.5時間と言われています。

月に22日勤務で計算すると、1日あたりの残業時間は、約0.97時間(58分)。
そう考えると、社内SEの残業の負担は比較的軽いことがわかります。

ワークライフバランスの問題は、世界的にも懸念されています。
たとえば、2020年に発表された経済協力開発機構(OECD)の「ワークライフバランス指標」によると、日本は41ヵ国中36位であり、加盟国の中でも低いです。

また、長時間労働をしている労働者の割合は15.7%と、OECD平均の10%を大きく上回っています。
日本でもワークライフバランスに向けた取り組みは平成19年度から、政府主導(内閣府)で積極的に開始されています。

こうした観点からも、残業の少ない社内SEの業務は、大いに意義のあることだと言えるでしょう。

ワークライフバランスが実現しやすいと、キャリアアップに向けての自主学習の時間も持ちやすくなります。
IT業務は、日々技術が更新され、ツールもバーションアップされるので、対応するための時間は必須です。

対応するための時間が勤務時間内に確保できればいいですが、日々の業務に追われてしまう可能性は否定できません。

以上を踏まえると、残業の少ない社内SEであれば、自主学習の時間を持ちやすく、かつ仕事以外の時間を持てる余裕も出てくるので、魅力的だと言えます。

【メリット3】納期に縛られない安定した仕事ができる

そして3つ目のメリットが「納期に縛られない安定した仕事ができる」

社内SEは、納期に融通が利きやすいと言われています。
なぜなら、対応する相手がクライアントではなく、自社だからです。

また、 SIer(請負会社)や開発会社のように、契約単位で仕事をするわけはないため、契約のたび納期に追われるということもありません。

ただ、全く納期に無縁というわけではありません。

社内SEでも、納期は存在します。
ですが、開発するのは自社システムなので、クライアント側に無理な納期を要求されたり、シビアに追われるということはないです。

社内SEの納期(締め切り)の例としては、以下の業務が挙げられます。

社内SEの納期(締め切り)例

  • 開発実務を行う場合
  • 予算管理を作成する場合
  • 経営層からの指示が出た場合
  • システム導入やメンテナンス業務を行う場合
  • 現場からの要件吸い上げ時に期限を設ける場合
  • 外部ベンダーやパートナーと協力して開発する場合
  • ベンダーコントロール(システム発注)を行う場合

上記のように、自社に関わることが多いので、IT企業のエンジニアに比べれば楽だと言って良いでしょう。

納期に追われないというだけで、精神的なプレッシャーから解放される人は多いです。
実際、社内SE経験者の口コミをみても、「納期はあってないようなもの」とコメントを寄せています。

ITエンジニア

「私事ですが、メーカーで社内SEとして勤務していた時代は納期もあってないようなもので厳しい職場とは全く思いませんでした」
引用: Yahoo!知恵袋「就職活動」

納期がないということは、残業が少ないことも関係してくると言えます。
つまり、時間に追われない、自分の時間が持てるという点は、社内SEの大きな利点となります。

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結局、新卒から社内SEはやめておいたほうがいい?

ここまで、新卒で社内SEを目指す方向けの情報をまとめてきました。

メリットもあればデメリットもあります。
では結局、新卒から社内SEはやめておいたほうがいいのでしょうか?

結論からいうと、ぜひ目指すべき職業の一つです。
なぜなら、今後も社内SEの需要は高まり、将来性も非常に高い職業だからです。

近年、IT人材の需要はますます高まりを見せています。
経産省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年までにIT人材の不足は47万人にのぼると試算しています。

主な理由としては、少子化に加え、第4次産業革命(AI技術やロボット工学などの先端IT技術による技術革新)によるデジタル化の急速な進展などが挙げられます。

また、2020年からは経産省による「企業DX推進施策」が策定され、「デジタル人材育成」のための取り組みが進められています。

上記のような流れを受け、IT企業ではない一般企業のDX化が推進され、着々とその数を増やしているのが現状です。

実際、「DX白書2023」によると、日本でDXに取組んでいる企業の割合は、2021年の55.8%から、2022年には69.3%に増加しているとのこと。

DX化が進むということは、社内にエンジニアを置いたり、専門部署が増えることにもつながります。
ひいては、社内SEが増える要因にもなるので、今後は社内SEの必要性・需要もますます高まっていくことでしょう。

そうすれば、企業にとって必要とされる人材となり、キャリアアップを見込める可能性も高くなります。

以上のことから、新卒から社内SEに就くことは、ぜひ目指すべき職業のひとつだと考えられ、将来性は高いと言えます。

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やめとけと言われても新卒で社内SEに向いてる人の特徴

職業にはそれぞれ、メリット・デメリットがあります。
ですが、社内SEは今後も需要が高まる、非常に将来性ある職業の一つ。

新卒から目指せば、キャリアの幅や市場価値の向上にもつながるでしょう。

とはいえ、向き不向きもあります。
無理に就職しても、結局辞めてしまう恐れもあるので慎重に検討するのが吉です。

ではどんな人が社内SEには向いているのか?
やめとけと言われても新卒で社内SEに向いてる人の特徴をまとめていきます。

【特徴1】同じ勤務地で異動がなく働きたい人

まず1つ目の特徴が「同じ勤務地で異動がなく働きたい人」

社内SEは、転勤・異動の少ない職種です。
自社のシステム開発を行うのが本社である場合が多いためです。

なので、支社にデジタル部署がある場合を除き、基本的には転勤せず、同じ勤務地で働き続けられると考えて良いでしょう。

一方、客先常駐のSESやメーカー系SIerの場合、クライアント先で勤務したり、転勤があったりするので、職場環境は常に変わる可能性が高いです。

その点では、社内SEのように異動が少なければ、人間関係を深めていきやすいメリットがあるといえます。

転勤がない仕事を選ぶ理由は人それぞれかと思いますが、いずれにしても、転勤がない仕事に就きたい人には、社内SEが向いていると言えるでしょう。

【特徴2】学習意欲が高く好奇心旺盛な人

次に2つ目の特徴が「学習意欲が高く好奇心旺盛な人」

社内SEの仕事は、非常に多岐に渡ります。
自社のシステムの開発・構築と運用保守、社内インフラの調整・整備、社員からの問い合わせ対応など、範囲がとても幅広いです。

なので、幅広い業務に対して興味を持てるかどうかは、社内SEにとって重要なポイントとなります。

たとえば、問い合わせ対応の場合、人と接することに興味がないと厳しいです。
さらに、社内インフラの整備だと、自社のIT環境について興味を持つ必要があります。

また、世間のデジタル環境も日々更新されていくので、そうした外部の動きに目を向けることも必要になるでしょう。

従って、ひとつのスキルを覚えて深めたいと考える人よりも、多様なスキルを幅広く身につけたいと考える人の方が社内SEは向いていると言えます。

【特徴3】アイデアを考えたり計画を立てるのが好きな人

そして3つ目の特徴が「アイデアを考えたり計画を立てるのが好きな人」

社内SEは、企業によって上流工程の仕事も含まれます。
なので、開発初期段階での企画・立案に興味が持てるかどうかも、社内SEには重要です。

社内SEを目指す人のなかには、創造的な仕事よりもITスキルを技術的に使いこなせるだけでよいという人がいます。

ですが、スキルを使いこなせるだけでは、社内SEの業務は務まらないでしょう。

確かに、スキルを使いこなせることも非常に必要なことです。
しかしそれ以上に、プロジェクト全体を俯瞰する力や自社にとって何が有益かを判断する力が社内SEには求められます。

アイデアを企画・立案するのが好きな人は、企業にとってプラスになるようなアイデアを考えたりすることにも興味が持てるでしょう。

以上のような点から、アイデアを企画・立案するのが好きな人は、社内SEに向いていると言えます。

新卒で社内SEになるには?就活で内定率をアップさせる方法

迷えるエンジニア

「新卒で社内SEはやめとけと言われる理由もわかった!それでも、社内SEを目指したい!でもどうすれば、社内SEとして就職できる?」

あなたが知りたいのは、理由でも向いてる人の特徴でもなく、就職する方法ですよね?

実は、就活で内定率をアップさせる方法があります。

いったいどうすれば内定率はアップできるのか?

具体的な新卒で社内SEになる方法と就活で内定率をアップさせる方法も合わせてご紹介します!

【方法1】就活エージェントをフル活用する

まず実践すべきなのは「就活エージェントをフル活用する」

就活エージェントとは、就活生向けの就職支援サービスの一つ。
ES添削や面接対策など、志望する企業ごとに就活サポートをしてくれる民間企業です。

就活エージェントは、今では多くのサービスがあります。

その中でも特におすすめの就活エージェントが「レバテックルーキー

なぜ、レバテックルーキーがおすすめなのか?
それは、数少ないITエンジニア就職に特化した就活サービスだからです。

大手Web企業から急成長ベンチャーまで、5,000社以上の企業情報を保有。
企業に合わせたES添削や面接対策、ポートフォリオ作成などのサポートで内定率が上がる就活サービス

さらに、面接に通過するためだけのテクニックではなく、学生の志向性やスキル、入社後のキャリアパスを考慮したファーストキャリアのアドバイスができることも強みとしています。

登録から内定まで、完全無料でサービスを利用できます。
気になる方は、まずは無料登録後のカウンセリングを受けてみてください。

カウンセリングを受けるだけでも、今後のキャリアの視野は広がります。

【方法2】就活サイトを使って企業に応募する

次に2つ目の方法として「就活サイトを使って企業に応募する」

就活エージェントの活用以外に、内定率に繋がる方法があります。

それが、特定の就活サイトを使うこと。
ここでいう就活サイトとは、「逆求人型就活サイト」を活用すること。

つまり、就活生側からではなく、企業側からオファーをもらえる就活サイト

企業側からもらえるオファーは、非常に確度高い求人が多いです。
なぜなら、すでに就活生に対する興味度や関心は高い状態でオファーをもらえるから。

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【方法3】学生生活の間にITスキルを磨いて選考を有利に進める

内定率を上げるなら「学生生活の間にITスキルを磨いて選考を有利に進める」

ITスキルを持たない学生よりも、すでにスキルを持つ学生の方が内定率は上がります。

当然の話ですが、気づいている学生は非常に少ないです。

なぜなら、ITスキル磨くより、多くの学生は学生生活を謳歌したい欲に負けているから。

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【Q&A】新卒はやめとけと噂される社内SEに関するよくある質問

最後に新卒はやめとけと噂される社内SEに関するよくある質問をまとめます。

【質問1】社内SEの内定は取りやすい?

疑問に思うエンジニア

「社内SEの内定は取りやすい?」

結論、社内SEの倍率は高いです。
ですので、内定は取りにくいと言えます。

なぜなら、企業の募集人数が少なく、また、人気が高いためです。

ですが近年、経産省によるDX化推進施策により、多くの企業でDX化が進んでいる結果、社内SEの需要も増加しています。

これら社会や市場の変化で、今後求人は増加する可能性は十分にあります。
中途に限らず新卒でも、すでにIT技術やプログラミングスキルを習得している方なら、面接でアピールできるため、就活までに身につけることをおすすめします。

また、新卒だとアルバイトやインターンからも内定がもらえる可能性があります。

なので、気になる企業があれば積極的にトライしてみるも吉です。
IT知識以外にも、コミュニケーション能力やマルチタスク能力があれば有利なので、事前に磨いてみるのも良いかもしれませんね。

関連記事:社内SEにおすすめの優良企業ランキング!転職・就職に最適なホワイト企業60社を一覧紹介

【質問2】社内SEに就職できれば勝ち組ですか?

疑問に思うエンジニア

「社内SEに就職できれば勝ち組ですか?」

一般的には、「勝ち組」との見方は強いです。
ですが、最終的に評価するのは、自分に合うかどうかだと思います。

社内SEの業務環境および傾向として、以下が挙げられます。

社内SEの業務環境および傾向

  • 職場環境が一定で変わらない
  • 開発業務以外の仕事が充実している
  • IT技術スキル以外にも、対人交渉スキル・マネジメントスキルが問われる

ですが上記の傾向は、裏を返せば以下のようなデメリットもはらみます。

社内SEとして就職した場合の想定されるデメリット

  • 嫌いな人がいても一緒の職場で働かなければならない
  • SEとしての仕事がしたいのに、雑用が多い可能性がある
  • 特定のIT技術スキルを深く学べずに、「広く浅い」スキルになってしまう

なので、メリット・デメリット両面を知った上で、それでも自分に合っていると思うのであれば、その仕事は「勝ち組」に入るのではないでしょうか。

関連記事:NTTグループに就職は勝ち組?5つの理由と就活・転職で内定を勝ち取る対策

【質問3】社内システム部(社内SE)は左遷先ってホント?

疑問に思うエンジニア

「社内システム部(社内SE)は左遷先ってホント?」

結論を先に言うと、本当ではありません。
なぜなら、やりがいを持って業務を行う企業もあるからです。

確かに、会社の中で評価の低い情報システム部に左遷されて精神を病んだ、との意見もみかけます。

ですがこれらの意見は、数多くの企業の中でもごく一部の話です。
実際には、自社のシステム開発に注力し、戦略や目的のために、最大限の力を使って取り組んでいる企業が多いです。

理由として、開発に注力しないと企業として今後生き残っていけないから。

わかりやすい例を示します。
JUASが公表した「企業IT動向調査2023」を見てみると、成長率が高い企業ほどDXを推進している割合が高い、とのデータが出ています。

なので、危機感を持っている企業ほど、デジタル部門に力を入れているはずです。
少なくとも、情報システム部が「会社の中で評価の低い部署」ではないことは、お分かりいただけたと思います。

就職したい企業が見つかれば、口コミ等含めて出来る限り情報収集してみてください。
おそらく、マイナスな企業は、その時点でふるいにかけられるでしょう。

まとめ:新卒で社内SEはやめとけと言われる理由と向いてる人の特徴

新卒で社内SEはやめとけと言われる理由と向いてる人の特徴をまとめてきました。

改めて、新卒で社内SEはやめとけと言われる理由をまとめると、

新卒で社内SEはやめとけと言われる理由

  1. 文系SEはやめとけとの声が多いから?
  2. 仕事を探すのが難しすぎるから?
  3. 雑用を任されるのが辛いから?
  4. 負け組に見られてしまうから?
  5. やりがいが感じられないから?

新卒で社内SEはやめとけと言われる理由があるのは事実です。
特に、専門的なITスキルを磨ける機会が少ないとの見方が強かったです。

主な理由としては、社内SEは開発業務に携われることがあっても、ヘルプデスクや予算管理など、ITスキル以外の業務をさせられる可能性が高いからです。

ですが、残業が少なく、ワークライフバランスを保ちやすい職場でもあるため、自己実現を図れる場としては最適な職業だといえます。

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